2020 Fiscal Year Annual Research Report
New Theory and Experiment of Coalition formation and Payoff Allocation in Cooperative Game
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17H02503
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
船木 由喜彦 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (50181433)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上條 良夫 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (40453972)
Veszteg Robert 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (30597753)
肥前 洋一 高知工科大学, 経済・マネジメント学群, 教授 (10344459)
竹内 あい 立命館大学, 経済学部, 准教授 (10453979)
近郷 匠 福岡大学, 経済学部, 教授 (70579664)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 協力ゲーム / 提携形成 / 利得配分 / 経済学実験 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は「協力ゲームにおける提携形成と利得分配の実験と新しい理論構築」と題し、協力ゲーム理論に基づく提携形成と利得分配の実験を幅広く行い、その成果を基に新しい理論を構築することを目的とする。協力ゲームの主たる研究目的は、提携を形成して得られた利益をメンバー間でどのように分配するかであり、経済的問題の他に政党間でのグループ形成のような政治経済問題、社会的な利害対立の調整等の社会経済的問題とも深く関係している。これらの理論的分析と、人々の間の実際の交渉の帰結とは相違することも多い。それらの相違の条件を実験により明らかにし、実験成果に基づくより現実の交渉に近い理論構築を目指すのが本研究の目的である。 2020年度新型コロナの感染急拡大があったため、対面での共同研究活動が不可能となり、オンラインでの議論か、個人の理論研究のみが実行可能となった。特に、実験室実験の実施は完全に不可能となった。したがって、2020年度の研究のうち、実験の部分は全て2021年度以降に持ち越しとなった。それにもかかわらず、オンラインでのワークショップや議論により、いくつかの理論的研究成果を上げることができた。さらに、オンラインでの実験実施について、多くの試みを行い、そのいくつかを実施し、結果をまとめることができた。しかしながら、共同研究としての進展はみられなかった。オンラインでの実施は多大な困難を伴ったが、匿名性を担保しつつ、成果に応じた謝礼を速やかにオンラインで送付する仕組みの創設など、今後の実験研究の進展に関わる重要な技術的進展を図ることができた。 理論研究に関しては、多くの研究成果の蓄積があり、それらの研究成果を査読付き国際学術誌において公表することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染急拡大のため、2020年度は研究室実験を実施することができず、実験研究がストップした。オンラインでの実施の試みや、個人的理論研究、オンラインでの議論による研究成果のまとめなどを行ったが、2020年に予定された実験研究は全て2021年度以降にずれ込んだ。一方、理論研究については以前からの研究成果の蓄積があり、2020年から2021年にかけて多くの研究成果を査読付き国際学術誌において発表することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスの感染急拡大のために、2020年度の実験研究は2021年度以降に行う。研究計画内容の変更は行わない。理論研究は以前と同様のペースで進める。なお、2021年度以降、感染状況の変化により、実験研究の進展はあったが、それは2021年度の報告書に記載する。
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