2019 Fiscal Year Annual Research Report
資本・労働面を総合して追跡解明する日韓中米独の経営システムの変化
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17H02571
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Research Institution | Seijoh University |
Principal Investigator |
赤岡 功 星城大学, その他, 学長 (10025190)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
陳 韻如 滋賀大学, 経済学部, 准教授 (00389404)
平野 実 県立広島大学, 経営情報学部, 教授 (00405507)
井村 直恵 京都産業大学, 経営学部, 准教授 (10367948)
朴 唯新 県立広島大学, 経営情報学部, 教授 (20435457)
中岡 伊織 宇部工業高等専門学校, 経営情報学科, 准教授 (50469186)
赤岡 広周 京都産業大学, 経営学部, 准教授 (70571074)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 日本的経営 / オメガ(Ω)型経営 / アメリカ型経営 / 従業員関係の重視 / 資本の論理 / 投資収益率 / 市場原理主義 / 人間関係重視 |
Outline of Annual Research Achievements |
急速な資本主義のグローバル化により、マクロレベルでは、世界の主要国の多くで経済格差の拡大が起きている。では、ミクロレベルではグローバル化は世界経済にどのような変化をもたらしたのか。本研究はこうした課題に企業の経営システムの変化に焦点を当てて取り組むものである。従来の「日本的経営システム」は2000年以降、資本面・労働面でアメリカ型の市場原理主義への転換を迫られた。一方で、労働面では急激な欧米化は変化による歪みももたらし、企業経営は一部「日本的経営」の慣行を取り戻した。本年の研究では、こうした変化の経路を明らかにし、かつ、産業間の変化の差異を確認しようとするものである。 本年度は、引き続き、研究手法としてテキストマイニングを用いて,企業の資本・労務を包含するトータルな経営システムを可視化し、日韓米独の企業のデータベースを分析している。その研究成果の一部として、学会発表では、「上杉鷹山・細井平洲とSDGs」、「イノベーション・シティ: オウルにおけるノキア・ショック後の復興」 「オメガ型経営からみた米国経営システム」、論文では、「How Can Instabilities of International Joint Venture Business be Controlled? : A Case Study of a Korea-Japan Joint Venture Company of Automotive Stamping Die」、「日本のエレクトロニクス企業の 復活の可能性 テキスト分析によるパナソニックの 経営改革への俯瞰」、「オメガ型経営と企業統治: 企業統治における韓国国民年金公団の役割をめぐる論争」、などの成果が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2019年度は日本・中国・韓国・米国・ドイツ企業についてのデータベースを構築し、数回の学会発表を実施した。米国、ドイツ等研究対象国の海外の研究者との研究ネットワークの構築も順調に進んでいるが、昨今のコロナの影響で海外研究者との新しい連携方法を模索している。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は年度前半において韓国・ドイツ企業についてのデータベースを分析し、その結果を論文化することを目指す。例えば、韓国企業の労働市場の変遷などについて、事例研究などを行う予定である。上記に並行し、引き続き、日本、米国、ドイツ、中国、韓国企業の経営スタイルについて比較・分析を行う。
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Research Products
(9 results)