2017 Fiscal Year Annual Research Report
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17H02573
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
勝又 壮太郎 大阪大学, 経済学研究科, 准教授 (80613588)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 誠 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 教授 (70302677)
ウィラワン ドニ・ダハナ 大阪大学, 経済学研究科, 准教授 (90432426)
西本 章宏 関西学院大学, 商学部, 准教授 (10613185)
一小路 武安 東洋大学, 経営学部, 准教授 (80636390)
秋池 篤 東北学院大学, 経営学部, 講師 (90758864)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | マーケティング / イノベーション・マネジメント |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、企業・消費者・社会が関わる「市場」について、その創造から成長、成熟の過程に着目し、成長に伴って変化する企業行動、消費者の状態、社会的認知の変容を検証することを目的としている。本研究では、とくに、複数の分野で半ば独立に進められている研究成果について、異なる分野を専門とする研究分担者間で複眼的に検討し、統合的な理論的枠組みを整備していくことを目指している。 本年度は、研究計画にある通り、近年アクセス可能となった新しい情報源とデータを活用・統合した研究を進めてきた。また、本年度の実績として、とくに実証研究において、多様なデータを統合して分析を行った成果を多く得ることができた点が挙げられる。これまでの経営学・商学・マーケティング分野における研究で多く用いられてきた個人ID付きの購買履歴データを用いたものや、大規模な消費者調査を用いた研究も成果として発信しているが、これに加えて、インターネットウェブサイトの自然言語を定量化して分析を行ったものや、広告出稿データベースを用いたものなど、多様な情報源を用いて、異なる観点から研究に取り組み、成果を発信することができた。また、分析においても新しい定量分析の手法を積極的に取り入れ、新たな知見を得ることに成功している。 また、本年度においても研究分担者間で共同研究が積極的に行われ、共同で成果を発信しており、来年度以降の研究統合に向けた準備についても順調である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までの進捗状況としては、おおむね順調に推移していると評価できる。研究そのものは順調に推移しているが、研究計画において見積もった予算については、調査費用をデータベースの購入に代替したり、購入予定であったデータベースをインターネット上の公開データで代替することができたり、技術・環境の変化によって使途が変更されたケースもある。
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Strategy for Future Research Activity |
2018年3月に研究分担者が全員集まって研究集会を行っており、ここで1年間の研究進捗を共有し、今後の研究の方向性について意識を合わせているため、来年度についても研究計画に大きな変更はなく、計画通りに研究を推進していく予定である。 研究計画においては、プロジェクト1年目である本年度は、研究分担者それぞれの問題意識から研究に取り組むとしており、来年度以降に統合を目指して共同研究を進めていく計画である。ただし、本年度の実績でも述べたように、本年度においても、研究分担者間で共同研究はいくつも進められており、また、研究分担者間で密なコミュニケーションをとることができているため、来年度以降も問題なく研究計画を進めることができると考えている。
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