2018 Fiscal Year Annual Research Report
Towards New Theories of Media and Culture in the Post-Media Era: A Comparative Study of Creative Industries in the UK and Japan
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17H02587
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
毛利 嘉孝 東京藝術大学, 大学院国際芸術創造研究科, 教授 (70304821)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 知子 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (00334847)
大山 真司 立命館大学, 国際関係学部, 准教授 (00778946)
水嶋 一憲 大阪産業大学, 経済学部, 教授 (20319578)
伊藤 守 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (30232474)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ポストメディア / 創造産業 / デジタルメディア / コミュニケーション / ネットワーク / 情動 / メディア / 文化 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)初年度の研究会における議論の整理:文献をもとに現在のメディア文化研究の理論を整理しつつ、特に創造産業をめぐる議論を検証した。 (2)2018年9月及び11月にロンドン大学ゴールドスミスカレッジ、シェフィールド大学、マンチェスター大学とともに、イギリスの創造産業に関する調査を行った。またロンドン大学ゴールドスミスカレッジの研究者とともに日本の調査を2018年6月及び12月に行った。 (3)研究インフラの拡大:研究と情報収集のための国内外のネットワークを整備した。そのために科研参加メンバーを中心にポストメディア研究会(Post-Media Research Network)を企画運営し(現在参加メンバー約40名)、定期的な研究会を開催した。研究者の報告者は、2018年4月依田富子(ハーバード大学教授)、6月ジョディ・ディーン(H&Wスミスカレッジ教授)、スコット・ラッシュ(オックスフォード大学教授)、マイク・フェザーストーン(ロンドン大学教授)、玉利智子(同講師)、2019年1月イアン・コンドリー(MIT教授)の6名(5回)、また研究会に合わせてホームページを作成し、情報の集約と発信を行った。詳細はHP(http://postmediaresearch.net/)を参照。 (4)研究代表者と分担者全員で上海で開催された国際学会「文化研究学会(ACS)」でパネル発表が受理され、「Emergence of New Collective and Collaborative Subjectivities in the Post-Media Era」というテーマの下、研究分担者がそれぞれペーパーを発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2年目の目的としては研究遂行のためのネットワークの拡大と、情報の集約と発信の仕組み作りを考えていたが、この点については国際的に活躍する海外の研究者を含む5回の国際研究会(6名の報告者)を開催することができ、それにともなって十分なネットワークが形成されたので、予定以上に進んでいると評価できるだろう。 創造産業の聞き取り調査やフィールドワークも、イギリスと日本国内でそれぞれ二度まとまって行うことができたので、こちらも順調に進んでいると考えられる。文献調査も、特に電子出版の形式で発表されることの多いこの領域の研究状況は十分に把握している。特にメディア文化研究の領域では最大の国際学会である「文化研究学会Association for Cultural Studies(ACS)」の香港大会でパネルが受理され、これまでの研究成果の一部を発表できたことは大きな成果である。研究代表者が、成果の一部を査読付きの英語論文としてInternational Journal of Japanese Sociology(IJJS)において発表することができたのも、中間報告として大きな成果と考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究推進は、研究機関前半の二年間で形成された国内外の研究ネットワークを基盤に引き続き、定期的な研究会と国際シンポジウムを軸にしながら、基本的な文献調査と聞き取りを中心とした質的社会調査を続ける。 特にこの二年の間に、アジア地域、特に中国語圏を中心にテクノロジーや産業の発展、それにともなった理論的発展が目覚ましいので、欧米だけではなく、アジア圏のメディア理論にも目配りをしながら、調査と理論構築をする必要があると考えている。 また、四年間の研究機関の後半には入る三年目は、調査結果の中間報告というかたちで、国際学会や学会誌等で発表することを通じて、理論の精緻化を図るとともに研究成果の発信に努めていきたい。2019年度は、北京で大きな国際シンポジウムを計画しており、さらに8月にフィリピンで開催される「インターアジア文化研究学会」のパネル発表が受理されているので、こうした発表を通じて理論的な検証を行いたい。
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Remarks |
国際研究集会の詳細については上記ホームページを参照。
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