2017 Fiscal Year Annual Research Report
Japan - South Korea joint research about adequate ways to support single parent families whose autonomy should be regarded
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17H02602
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Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
神原 文子 神戸学院大学, 現代社会学部, 教授 (50186178)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田間 泰子 大阪府立大学, 公私立大学の部局等, 教授 (00222125)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ひとり親家族 / ひとり親家族支援 / 日韓比較 / 生活主体 / エンパワメント / 差別 / 社会的排除 / 社会的包摂 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、日本と韓国における多様なひとり親家族(とりわけ、ひとり親女性)へのインタビュー調査や支援団体等への視察などをふまえて、ひとり親家族を生活主体とする支援の考え方、支援方法、支援目的などについて検討することである。初年度の2017年度、以下のような研究活動を行った。 ①日本において、以前にインタビューをさせていただいた非婚のひとり親女性4名に、再度、インタビューをさせていただき、エンパワメントの現状を確認するとともに、必要な支援策について意見を伺い、研究の示唆を得た。②日本と韓国の行政機関によるひとり親家族支援策の現状と課題を検討するために、韓国の協成大学のソン教授より、韓国の現状についてレクチャーを受け、日本の支援策との違いについて情報を得ることができた。また、日本の県庁所在地のある自治体でのひとり親世帯への支援策についてデータベースを作成する作業を始めた。ただし、まだ、8府県しか実施できていない。③ソン教授と共同研究の進め方について意見交換し、韓国における主要なひとり親家族支援団体の調査を委託するとともに、調査項目等について確認した。その結果、韓国において、12団体の代表者にインタビューできる見通しが確認された。④2017年8月と2018年3月と2回、日本の共同研究者で韓国へ行き、韓国における行政機関によるひとり親家族支援の現状について情報提供を受けるとともに、ひとり親家族を支援するうえでの資源、人材、資金確保などの情報を得ることができた。⑤日本におけるひとり親家族支援団体へのインタビュー計画を立てた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
①1年目に日本における県庁所在地の自治体が実施しているひとり親世帯支援策のデータベースを作成する予定であったが、協力体制が十分に整わず、2年目に持ち越すことになった。2年目に積極的に取り組みたい。 ②ひとり親家族を支援するために、インターネット上で、サイトを立ち上げる計画を立てており、1年目の終わりにはスタートする予定であったが、まだ、立ち上げに至っていない。この点についても、早急に、まず、サイトを立ち上げたい。
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Strategy for Future Research Activity |
①日本における民間のひとり親家族支援団体20団体程度にインタビュー調査を実施し、現状と課題をまとめる。 ②インターネット上にひとり親家族支援のサイトを立ち上げ、韓国のひとり親家族支援策等の情報を提供したり、日本のひとり親家族当事者に情報提供する一助としたい。 ③日本と韓国におけるひとり親家族支援についての情報を共有しながら、ひとり親家族支援のあり方に関する研究を深化させたい。 ④2年目の終わりに、日本において、ひとり親家族支援のあり方について日韓共同シンポジウムを開催したい。
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Research Products
(5 results)