2021 Fiscal Year Annual Research Report
地域支援事業の適用に向けたストレス対処力SOCの社会・認知・神経基盤の解明
Project/Area Number |
17H02609
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Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
坂野 純子 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (70321677)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢嶋 裕樹 新見公立大学, 健康科学部, 准教授 (00550469)
澤田 陽一 岡山県立大学, 保健福祉学部, 助教 (50584265)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | SOC / 高齢者 / 社会関係資源 / 媒介効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナ感染症の拡大により、予定していた介入研究は実施できなかったが、その代わりに高齢者を対象とした調査により、新たな知見を見出した。本研究の中心的概念であるSense of coherence(SOC)はストレス対処力とも呼ばれ、種々の資源の動員の原動力であり、良好なSOCは人生の危機において適切に資源を動員して、事態に対処できるとされる。従来、SOCは30代まで発達し、それ以降は発達しないとされていたが、近年では高齢期にいたっても発達する可能性が示唆されている。本研究では、主に高齢者の社会関係資源に着目し、それが高齢者のwell-beingを促進するか、また、SOCを媒介にしてwell-beingを促進するかを検証した(媒介効果モデル)。その結果、高齢期の社会関係はwell-beingを促進するのみならず、SOCに影響を与え、その結果、well-bingも促進することを明らかにできた。このことは高齢期において、社会関係に係る資源に介入することにより、SOCを促進させ、その結果、高齢者のアクティブな生活も促進することを示唆するものであった。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)