2020 Fiscal Year Annual Research Report
Longitudinal study of the effect of aging and dying process on well-being of the older people.
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17H02633
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
権藤 恭之 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (40250196)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石崎 達郎 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究部長 (30246045)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 加齢 / 死の過程 / 幸福感 / エイジングパラドックス / 超高齢期 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、SONIC研究参加者に対して追跡調査を行い、感情の経時的変化に関する縦断的検討を行うことである。SONIC研究ではNarrow range age designに準拠した年齢幅が3歳の3年齢群(70歳、80歳、90歳)を関東・関西の都市部と田園地域において悉皆で対象者を抽出し参加を呼びかけ、公民館等を利用した招待型調査を実施してきた。 2020年は、COVID-19 感染拡大のために、招待型の調査を実施することが出来なかったが、本年度は、初年度参加年齢80歳、90歳の2つの年齢群に対する訪問調査を実施することが出来た。また同時に、調査参加者の死亡状況に関する情報の収集も行った。これまで、全参加者3325名のうち、508名の死亡が確認された。年齢群ごとには70歳群99名(8.1%)、80歳群218名(17.7%)、90歳群193名(21.9%)である。死亡に関する情報は現在も継続して収集中である。結果に関しては現在予備分析中である。例えば人生満足感の加齢に伴う変化に関しては、70歳群では6年間で変化は見られないが、80歳群では上昇、90歳群では下降傾向が確認された。一方、死亡時点からさかのぼった得点の変化に関しては、いずれの年齢においても明確な傾向は見出されなかった。現在分析対象サンプル数が少ないことが原因と考えられるので、研究期間終了後も引き続き継続して対象者を追跡する必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ感染拡大下では、死亡状況の聞き取りを進めるのに限界があり、予定していた返答を集めることができていない。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナの感染状況が落ち着いたら、2020年に行えなかった調査と死亡状況に関する調査を行い。引き続きデータ収集を進める。
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Research Products
(10 results)