2019 Fiscal Year Annual Research Report
Viability of the mathematics teaching based on the paradigm of questioning the world in Japanese secondary school
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17H02694
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
宮川 健 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (30375456)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱中 裕明 兵庫教育大学, 連合学校教育学研究科, 教授 (20294267)
大滝 孝治 北海道教育大学, 教育学部, 特任講師 (90750422)
高橋 聡 椙山女学園大学, 教育学部, 准教授 (20613665)
袴田 綾斗 高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 助教 (50824215)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 数学教育 / 研究者の探究 / 課題学習 / 課題研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,問いに対する答えを作り上げるために,インターネットなど利用できるものは何でも利用し必要な知識・技能は必要に応じて学ぶといった,研究者の活動をモデルとする開かれた前向きの数学の指導・学習の実際と仕組みを明らかにすること,また,そうした指導・学習がわが国の中等学校段階においてどの程度実現可能であるのか,その実現のための条件とそれを妨げる制約を特定することを目的とする. 2019年度は,おおむね事前に計画していたとおりに研究を進めることができた.まず,前年度までに進めてきた教授実験によるデータの収集から,データの分析に力点をおいた.具体的には,小学校から大学に至るまでの教授実験で収集したデータを分析し,国内外のさまざまな研究集会で発表した.とりわけ,2019年6月3日から7月26日までの8週間にわたりスペイン・バルセロナ自治大学数学研究センターで開催された教授人間学理論に関する集中研究集会へ参加できた点は大きな収穫であった.この研究集会への参加は,われわれの研究成果の発表のみならず,理論をさらに詳細に理解し,分析を精緻化するなど,本研究を進めるのみならず,メンバーの研究スキルをレベルアップする機会となった. ただし,新型コロナウィルスの影響により,研究計画の変更も余儀なくされている.まず,プロジェクトのメンバーが2020年3月に参加・発表予定であった大学の数学教育の国際会議 (INDRUM) が延期となった(2021年9月に延期されることになった).2020年6月に開催される予定であった日本数学教育学会第8回春期研究大会も本科研プロジェクトの成果をまとめて発表する場であり準備を進めていたが誌上発表となった.さらに,複数の発表を予定であり準備を進めていた第14回数学教育世界会議も2020年7月から2021年7月に延期されることになった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本プロジェクト4年間の研究期間の最初の3年が終了した.おおむね事前に計画していたとおりに研究を進めることができている.これまでに国内外の研究集会で多くの成果発表をできていること,国際的なレベルで研究が進められていることから,期待以上の成果があがっていると判断しても良いかもしれない.とりわけ,本科研プロジェクトのメンバーがスペイン・バルセロナなどの国際研究集会で中心的な役割を果たし始めている点は注目に値する.あと1年間の研究期間で分析をさらに進め,これまでの成果を国内外の学術誌に論文として投稿して行く予定である.また,2020年1月には,教師教育に関する国際セミナーを開催し (http://www.f.waseda.jp/tmiyakawa/seminar/index.html),今後の研究の方向性を探った.
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Strategy for Future Research Activity |
あと一年間の研究期間は,本来は,研究成果をとりまとめ,国内外で発表するとともに,学術誌に論文を投稿して行く予定であった.しかし,新型コロナウィルスの影響があり,国内外の研究集会が延期や中止となった.2020年3月に予定されていた大学の数学教育の国際会議 (INDRUM) が延期となり,当初は6月に日本数学教育学会春期研究大会が誌上発表となってしまった.後者は,本科研プロジェクトのこれまでの成果をまとめて発表する機会であったため,大変残念であった.さらに,7月に予定されていた第14回数学教育世界会議 (ICME-14) も一年後に延期になった.このように,多くの研究集会が延期や中止となったため,最終年度は,国内外の学術誌への論文投稿に向けて研究活動を推進していきたい.
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Research Products
(18 results)
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[Journal Article] The ecology of study and research paths in upper secondary school: the cases of Denmark and Japan2019
Author(s)
Jessen, B., Otaki, K., Miyakawa, T., Hamanaka, H., Mizoguchi, T., Shinno, Y., & Winslow, C.
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Journal Title
Working with the Anthropological Theory of the Didactic in Mathematics Education A Comprehensive Casebook
Volume: -
Pages: 118-138
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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