2019 Fiscal Year Annual Research Report
資質・能力の多様性と学際性を視点にした地理歴史授業の国際協働開発と教師への普及
Project/Area Number |
17H02704
|
Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
伊藤 直之 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (20390453)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井田 仁康 筑波大学, 人間系, 教授 (20203086)
由井 義通 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (80243525)
原田 昌博 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (60320032)
宇都宮 明子 島根大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (40611546)
山田 秀和 岡山大学, 教育学研究科, 准教授 (50400122)
田中 伸 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (70508465)
阪上 弘彬 兵庫教育大学, その他部局等, 助教 (30791272)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 資質・能力 / 地理歴史授業 / 多様性 / 学際性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,COVID-19の影響により,2019年度から繰越申請を続けて継続をしていたが,残念ながら,国内外調査による協働的な研究の成果のとりまとめが難しいと判断し,最終年度はZOOM等を活用したリモート面談のほか,外国の研究協力者からの文書による成果報告と,その翻訳によって,代替とせざるを得なかった。 しかしながら,本研究の最終的な成果について,新たに科学研究費補助金(研究成果公開促進費)「学術図書」の交付を受けて,研究分担者すべてが執筆に加わる形で,伊藤直之編著『地理歴史授業の国際協働開発と教師への普及―資質・能力の多様性と学際性を視点として―』を刊行し,さらなる普及を通して,日本の教科教育学における資質・能力研究の深化・発展に寄与できた。具体的には次の通りである。 (1)資質・能力の位相を,コンピテンシーとケイパビリティーに区分して,教科の多様性と学際性に関連して整理した。(2)日本の教育改革を諸外国の動向と比較して整理した。(3)ドイツやフィンランド,アメリカ合衆国における教育改革の事例を,地理や歴史の多様性・学際性にもとづいて考究した。(4)探究学習にもとづく英国教科書執筆者とのワークショップの成果を示した。(5)歴史ならではのコンピテンシー論にもとづき,「歴史総合」必履修化を見据えた授業づくりワークショップから導かれた授業実践を一連の過程で描出した。(6)ドイツのギムナジウムにおいて汎用的な資質・能力の育成をねらった地理授業を実践し,課題導出を経て,徳島県内の次なる追試行を促した。(7)地理学者・歴史学者のとらえる資質・能力像について,英国やドイツの教科書記載をもとに具現化した。
|
Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
|