2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development research on moral education program which needs "special curriculum morality" corresponding to moral education task
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17H02706
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
押谷 由夫 武庫川女子大学, 教育研究所, 教授 (50123774)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 道徳教育プログラム / 総合単元的道徳学習 / 道徳教育全国調査 / 「特別の教科 道徳」 / 諸外国の道徳教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、3年目を迎え、特に次のことに重点を置いて取り組んだ。第1は、外国における道徳教育についてである。外国出張はできなかったが、情報交換を行うことで各国の道徳教育の実態を把握した。調査しているいずれの国も資質能力の育成に力を入れているが、学力の育成に力点が行っており、道徳教育への取り組みが停滞していることが明らかになった。第2に、日本の道徳教育の取組について全国実態調査を行った。今年度は、小学校、中学校共に「特別の教科 道徳」が全面実施され、検定教科書をもとにした授業が行われ、評価もなされた。それらの実態を明らかに、これからの道徳教育の課題を再確認した。と同時に、学校教育全体で行う道徳教育と関連させた「道徳教育プログラム」の開発についての実態についても追究した。全国調査の結果は、ほとんどの小学校・中学校において、道徳教育に熱心に取り組まれており、「特別の教科 道徳」についても好意的にとらえ指導の充実を図っていることが明らかになった。また、特に日常生活や学級経営、特別活動と連携した取り組みが多くなされていた。関連する各教科と「特別の教科 道徳」と連携させた道徳教育プログラム」の開発は、これからの大きな課題であることも確認できた。第3は、その「道徳教育プログラム」について、研究協力をお願いしている小学校において、その具体的計画と展開について観察や研究協議等を行いながら継続的に研究を深めていった。第5に、それらの研究の成果を発表し、広く意見を求めようと計画していたが、年末からのコロナ禍により実施することができなかった。そこでこの部分を次年度に繰越できるように申請し、承諾されたが、コロナ禍が収束せず、更に次年度に繰越を申請した。そして、2022年3月19日にオンラインで実施することができた。多くの参加者から貴重な意見をいただいた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度末からのコロナ禍により、2~3月に予定していた外国出張ができなくなったのと、今までの研究成果の発表を公開で行う予定をしていたのができなくなったことから、その部分で研究の進展がやや遅れることとなった。そのほかのことについては、研究協力者や研究協力校との連携も順調に進めることができ、当初の予定をおおむね行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は本研究の最終年度であるが、昨年末からのコロナ禍が世界的に蔓延し、収束しそうにないことから、今までの研究を本研究の目的から再度見直し、より成果を上げられるように計画を工夫する必要があるかと考えている。今のところ、目的に合わせて取り組んでいる事柄については継続して行う予定である。
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Research Products
(7 results)