2019 Fiscal Year Annual Research Report
メゾスコピック粒子の3次元空間配置アクティブ制御と生体イメージングへの用途展開
Project/Area Number |
17H02744
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
長尾 大輔 東北大学, 工学研究科, 教授 (50374963)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅津 光央 東北大学, 工学研究科, 教授 (70333846)
石井 治之 山口大学, 大学院創成科学研究科, 准教授(テニュアトラック) (80565820)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ナノ材料 / 集積体 / センシング |
Outline of Annual Research Achievements |
生体イメージングへの用途展開の一例として、酸化亜鉛ナノ粒子(ZnOナノ粒子)を複合化したサブミクロンサイズの球状粒子(ZnO複合化粒子)を合成し、それを発光プローブとしてマクロファージに取り込ませることを検討した。発光プローブとなるZmOナノ粒子は、負に帯電したサブミクロンサイズの球状粒子に、正に帯電させたZmOナノ粒子をヘテロ凝集(静電的なヘテロ凝集)させることで調製した。、ZnOナノ粒子には、ナノ粒子特有の発光特性があることが知られる。有機色素にも同種の発光特性はあるが、有機色素の多くは、数十分オーダーの励起光照射に対して発光強度が低下する(退色)という問題を抱えていた。これに対して、ZnO複合化粒子は、そのような退色がほとんど見られず、30分を超える紫外光照射に対して発光強度を維持できることが期待できる。そこで、静電ヘテロ凝集後の粒子に対しては適切な表面処理を施し、それをマクロファージに取り込ませる実験を行った。その結果、マクロファージに取り込まれたZnO複合化粒子由来の発光は、30分を超える蛍光顕微鏡観察により、マクロファージが本来有する自家発光と区別できることを確認した。さらに、このZnO複合化粒子には発光特性だけでなく、磁場応答特性も付与することも可能であり、発光特性と磁場応答特性を併せ持った複合粒子を調製することで、種々の外磁場印加条件において細胞内動態を調べることのできる発光プローブとして活用できる可能性を明らかにした。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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