2019 Fiscal Year Annual Research Report
Understanding the Initial Structures of Cluster Forming Clumps
Project/Area Number |
17H02863
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
土橋 一仁 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (20237176)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 文隆 国立天文台, 理論研究部, 准教授 (20291354)
松本 倫明 法政大学, 人間環境学部, 教授 (60308004)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 電波天文学 / データベース天文学 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、野辺山45m鏡及びJCMT鏡によるデータ解析を中心に行った。星団形成が起きている分子雲と、星団形成が起きていない分子雲の違いを調べるため、M17領域のHII領域の母体である分子雲と、その南東に広がる赤外線暗黒星雲についての分子輝線データの解析を行った。その結果、激しい星団形成が進行しているHII領域の分子雲は広い線幅と大きなビリアル質量をもつクランプからなるのに対し、近赤外線暗黒星雲内のクランプは比較的線幅がせまく、密度や質量もやや低いことがわかった。また、同分子雲周辺で偏光を用いた磁場の測定を行ったところ、フィラメント状の分子雲を短軸方向に貫くような形で磁場が走っていることがわかった。これらの磁場が、近赤外線暗黒星雲が重力的に収縮するのを妨げていることが示唆された。本研究では、M17領域の赤外線暗黒星雲の方向には異なる視線速度をもつ成分が複数あることもわかった。また、それらの速度成分は磁場の分布とある種の相関関係があることもわかった。これらのことから、同分子雲は分子雲衝突により形成されたものであることが示唆された。
本研究では、さらに、オリオン座分子雲、W40領域、Serpens-South領域といった星団形成領域についても、上記のM17領域と同様の研究を行った。また、分子輝線のスペクトルから分子雲の内部構造を探るための研究手法も、新たに開発することができた。一連の研究結果をいくつかの論文としてまとめ、天文学の専門的な学術雑誌で発表した。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Nobeyama 45 m mapping observations toward Orion A. III. Multi-line observations toward an outflow-shocked region, Orion Mokecular Cloud 2 FIR 42019
Author(s)
Fumitaka Nakamura, Shuri Oyamada, Sachiko Okumura, Shun Ishii, Yoshito Shimajiri, Yoshihiro Tanabe, Takashi Tsukagoshi, Ryohei Kawabe, Munetake Momose, Yumiko Urasawa, Ryoichi Nishi, Shen-Jun Lin, Shih-Ping Lai, Kazuhito Dobashi, Tomomi Shimoikura, and Koji Sugitani
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Journal Title
Publications of the Astronomical Society of Japan
Volume: 71
Pages: id.S10
DOI
Peer Reviewed
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