2019 Fiscal Year Annual Research Report
Observation of Transient Phenomena based on the Automated Real-time Analysis System for CALET
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17H02901
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
浅岡 陽一 早稲田大学, 理工学術院総合研究所(理工学研究所), 主任研究員(研究院准教授) (40345054)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片岡 龍峰 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (90462671)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | CALET / ガンマ線突発天体 / 重力波 / 太陽変調 / 宇宙天気 |
Outline of Annual Research Achievements |
CALET解析のリアルタイム化において鍵となる「60コアの並行処理にて高次データを作成しガンマ線イベントを探索する部分」は昨年度に完了しており,2019年度を通して,CALET科学データ解析における生データであるLevel0データを受信する度に(一時間に一回),継続的にこのプロセスを動作させ続けることができた.衛星不可視時間帯の補完データをプロセスすることを考慮して、一日後に再プロセスする2台めのサーバーも予定通り動作した.
本年度はLIGO/Virgoの発する重力波アラートと共に公開される重力波天体の方向情報を抽出し,その方向からのGeVガンマ線を探索し,制限を与えるプログラムを開発した。これにより,重力波が検出されアラートが出されると,2時間程度でCALETのガンマ線探索に関する解析レポートが自動生成されるようになった.ロボットアーム等,国際宇宙ステーションの不定期なアクティビティに起因する遮蔽物を確認する必要があり,人のチェックは必須ではあるが,これによりO3における57例のアラートのうち、56例について Gamma-ray Coordinates Network (GCN) Circular にCALETの観測結果を報告することができた.56例のうち26例で重力波の確率分布とCALETの観測方向に重なりがあり,ガンマ線流量に対する制限値を報告した.観測ができなかった1例はISS側の特殊運用に備えて高電圧を落としていたタイミングであり,それ以外では全て観測が行えており,非常に高い稼働率を実現した.
また宇宙天気に関して,相対論的電子落下現象(REP)による放射線量を推定する論文を発表し,低エネルギー電子や陽子の太陽変調による時間変動の解析も進めて国際会議等で報告している.太陽活動極小期が継続している現在、そしてこれからも観測を継続することが重要である.
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
その他、GCN Circular (https://gcn.gsfc.nasa.gov/gcn3_archive.html) への報告多数.
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Research Products
(39 results)