2019 Fiscal Year Annual Research Report
New Physics at LHC and development and construction of fast tracking system
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17H02902
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
寄田 浩平 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (60530590)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 素粒子実験 / LHC/ATLAS実験 / ヒッグス粒子 / 新粒子探索 / 高速トラッカー |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度もATLAS実験における「新粒子探索」と「高速飛跡トラッカーシステムの運用」の2本柱で進めた。まずは電弱対称性の破れの機構の解明を目指したW/Zボソンの散乱現象の解析結果を学術論文にまとめることができた。また、4層飛跡を用いた消失飛跡探索においては、Run2全データを用いることによる統計量増加及びカロリメータ情報を用いた解析を進め、ほぼデータをオープンする準備ができた。並行して衝突点情報を用いた解析を進め、フェイク事象を大幅に削減できることを示し、学会等で公表した。レプトクォーク探索において新しく提案した第三世代に崩壊する過程の解析を進め、年度末にデータをオープンにできた。現在、グループ内で論文投稿準備中である。 一方で、2019年のLHCはアップグレードを行うためのシャットダウン中であったため、 FTK では擬似的にデータを送信するシステムを構築して運用試験を続けた。特に早稲田大グループの担当するインプット部分の改良を完遂し、システム運用を本格化することができたが、国際協力の体制問題(とくに米と伊の予算問題)や実験内での他プロジェクト等も含めた遅延などにより、10月に休止することが決定された。それを踏まえて、これまでの成果を学術論文にまとめている。 種々の外的要素の影響を受け、とくにトラッキングトリガー構築に関して当初の計画を完遂することができなかったが、物理解析においては新しい提案や現行解析の改善も含めて、計画以上に進めることができた。 得られた結果は、国際会議や学会・研究会などで積極的に発信し、また、VBS解析で博士学位もだすことができた。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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