2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of quantitative technology of dislocations in artificial ice containing microparticles and Greenland EGRIP ice core
Project/Area Number |
17H02957
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
東 信彦 長岡技術科学大学, 工学研究科, 学長 (70182996)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本間 智之 長岡技術科学大学, 工学研究科, 准教授 (50452082)
高田 守昌 長岡技術科学大学, 工学研究科, 助教 (50377222)
東 久美子 国立極地研究所, 研究教育系, 教授 (80202620)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 氷床流動 / クリープ / X線回折 / 転位 / 微細粒氷 / 不純物 |
Outline of Annual Research Achievements |
地球の温暖化による極地の氷床氷の海への流出で、海面上昇が生じることがIPCC4次報告書で予測され、第5次報告書では実際に海面上昇が加速していることが明らかにされている。特にグリーンランドを含む北極で氷床流出が進んでおり、氷床流動のメカニズムを明らかにして、正確な海面上昇の予測が望まれている。氷床流動には底面すべりと塑性変形機構が提唱されているが、我々は後者が氷の流動の律速過程であると考え研究を進めている。この立場から氷床氷の解析を進めてきたところ、グリーンランド氷床の流動の加速は、主に最終間氷期以前の高濃度不純物含有細粒層(異常流動層)で起きていることがわかってきた。そこで本研究ではX線ラインプロファイル法と電子チャンネリングコントラスト像(ECCI)を氷試料に適用し、不純物を含む人工氷およびグリーンランドEast-GRIPアイスコア中の不純物とクリープ変形に及ぼす転位密度の直接評価を試みた。ECCI法では、ステージ傾斜のない状態で転位のコントラストが確認できたが、転位コントラストを強めた観察には不向きであることがわかった。一方、X線を用いた転位密度解析を実現するため、商用X線回折装置を改造し、低温で氷のX線回折が可能な装置を開発した。2種類の人工氷を作成し、純氷および直径300nmのシリカ粒子を分散した不純物含有氷を用いて転位密度の測定に成功した。East-GRIPのアイスコアの掘削にも成功し、試料の切断および日本への輸送を果たした。アイスコア中のファブリックのランダム化を目的に、相変化実験を不要になった南極のアイスコアを用いて予備実験を行うことに成功したが、新型コロナウィルスの影響で、バスクから来ていた研究協力者の帰国が余儀なくされ、コア中の転位密度解析には至らなかった。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)
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[Presentation] Continuous flow analysis of iron oxide in a Greenland ice core using a modified single-particle soot photometer2020
Author(s)
K. Goto-Azuma, N. Moteki, Y. Ogawa-Tsukagawa, K. Fukuda, S. Ohata, A. Yoshida, T. Mori, Y. Kondo, M. Koike, M. Hirabayashi, R. Dallmayr, J. Ogata, K. Kitamur, S. Matoba, T. Aoki
Organizer
The 11th Symposium on Polar Science
Int'l Joint Research
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