2019 Fiscal Year Annual Research Report
アジアの造山帯の地形発達と深層崩壊発生場に関する研究
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17H02973
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
千木良 雅弘 京都大学, 防災研究所, 教授 (00293960)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鄒 青穎 弘前大学, 農学生命科学部, 助教 (40750055)
佐藤 浩 日本大学, 文理学部, 准教授 (60360468)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 重力斜面変形 / 河川侵食 / 造山帯 / 地形発達 |
Outline of Annual Research Achievements |
中国眠山山地において,眠江とその支流の黒水河の遷急点の上流への波及とそれによる巨大な重力斜面変形と深層崩壊の発生メカニズムを明らかにし,ヨーロッパ地球科学連合で発表するとともに,学術誌に発表した. ネパールヒマラヤにおいて,氷河侵食と河川侵食による巨大な斜面崩壊について,それらのメカニズムを明らかにし,ヨーロッパ地球科学連合で発表するとともに,学術誌に発表した.また,PALSAR-2データによる干渉解析によって,現在進行している斜面の重力変形速度を明らかにした. 台湾中央山脈のスレート分布域において,河川侵食によって重力斜面変形がいたるところに発生しており,斜面崩壊と土砂生産の重要な過程になっていることを明らかにした.同様に我が国のスレート分布域である静岡県の瀬戸川帯で,曲げトップリングと高角断層破砕帯の組み合わせによって高い山向き小崖が形成されることを明らかにした. 西南日本外帯の紀伊山地において,重力斜面変形が衝上断層に強く規制され,侵食に対する応答として発生していることを明らかにし,成果を学術誌に発表した.南アルプスでは,スレートの曲げトップリングに伴う地表の変形と内部構造との関係を明らかにし,その成果をヨーロッパ地球科学連合で発表した.また,同じく西南日本外帯の秩父山地において,重力斜面変形が低角断層に支配されて発生していること,また,重力斜面変形は約9万年前には発生し,その速度が変化しなかったとすると,この変位速度は0.2~0.5 mm / yrであったことがわかった.
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(15 results)
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[Journal Article] Testing a failure surface prediction and deposit reconstruction method for a landslide cluster that occurred during Typhoon Talas (Japan).2019
Author(s)
Jaboyedoff, M., Chigira, M., Arai, N., Derron, M.-H., Rudaz, B. & Tsou, C.Y.
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Journal Title
Earth Surface Dynamics
Volume: 7
Pages: 439-458
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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