2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a novel ultra-fast analytical method using super-atmospheric pressure ionization mass spectrometry
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17H03076
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
チェン リーチュイン 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (40585577)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 質量分析 / 化学分析 / 高速クロマトグラフィー / エレクトロスプレー / 超大気圧イオン源 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29度に導入した市販ultra-HPLCシステム(Shimadzu Nexera)に結合できる、かつ200度まで加熱できるLCカラム加熱部の設計と作製が完了した。LCカラム加熱部には予備加熱キャピラリーが含まれている。ヒーターブロックの材質は熱伝導率の良いアルミを採用した。LCカラムの温度制御には白金温度センサーと工業用温度コントロラーが含まれている。LCカラム加熱部を高圧エレクトロスプレーイオン源に接続するためのインターフェースの構築を行った。インターフェースは絶縁用のキャピラリーが含まれている。キャピラリーの材質は内径0.05mm のフューズシリカを採用した。市販の耐熱の分析カラム(Thermo社製 graphitic carbon)を用いてシステムの最適化のための予備実験が開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
高温液クロマトグラフィーシステムの構築が完了し、既存の高圧エレクトロスプレーイオン源及び質量分析計への搭載が成功したため、第一段階の評価実験が順調に進められるようになった。
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Strategy for Future Research Activity |
より高速かつ高感度の測定ができるために、分析カラムの内径、長さ、固定相の特性の最適化が予定されている。ultra-HPLCシステム、LCカラム加熱部、高温イオン源を用いて、動作温度、移動相の流量、イオン源の温度などの評価実験を行う。評価実験では一般の標準評価試薬を用いる。分析速度とイオン源感度に最適な溶液流量と背圧なども検討する。評価実験の結果に基づいて最適な形状、寸法を持つイオン源を新たに設計する。
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Research Products
(4 results)