2019 Fiscal Year Annual Research Report
住宅におけるDampnessの室内環境の解明と健康リスクマネジメント
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17H03356
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Research Institution | Akita Prefectural University |
Principal Investigator |
長谷川 兼一 秋田県立大学, システム科学技術学部, 教授 (50293494)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三田村 輝章 前橋工科大学, 工学部, 准教授 (10406027)
鍵 直樹 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 准教授 (20345383)
金澤 伸浩 秋田県立大学, システム科学技術学部, 准教授 (40315619)
白石 靖幸 北九州市立大学, 国際環境工学部, 教授 (50302633)
篠原 直秀 国立研究開発法人産業技術総合研究所, エネルギー・環境領域, 主任研究員 (50415692)
坂口 淳 新潟県立大学, 国際地域学部, 教授 (90300079)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ダンプネス / 住宅 / 健康影響 / 室内環境 / リスクマネジメント |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,以下の5点に取り組んだ。 (1)ダンプネスの主観評価と物理環境データ取得のための全国調査:これまでの質問内容に加えて,梅雨期と夏期の様子を把握できるよう内容を追加し,年度末に実施した。調査結果の取りまとめを次年度行う。 (2)DNA 解析技術を用いた真菌汚染の評価:申請者らが開発している評価法の妥当性を検証するため,既に得られている調査データの分析を進めた。その結果, Aspergillus niger,Candida gali,Penicillium armarii ,Penicillium ornatumなどの真菌種が子供の健康影響と関連していることを把握した。今後は,これらの真菌を健康リスクの評価指標の候補とし,ダンプネスによる健康リスク評価に反映させる。 (3)ダンプネスの室内環境の解明:申請者らが提案しているダンプネスの評価値と,室内の温湿度,化学物質濃度,DNA解析による真菌叢との関連性を統計分析した。ダンプネスの程度の重篤度と室内相対湿度や絶対湿度とは有意な関連性が見られ,室内湿度が高い住宅群ほどダンプネスの問題を申告する傾向を示した。また,ダンプネスの程度が最も重篤な住宅群では,床ダスト中に特定の真菌種が占める割合が高いことがわかった。 (4)数値シミュレーションによるダンプネスの評価:ダンプネスの室内環境を解明するための数値シミュレーション手法を開発した。この手法により,ダンプネスの程度が高い住宅に関連する環境要因を定量的に明らかにすることが可能となるため,ダンプネスの防除策の立案に繋げることができる。 (5)ダンプネスによる健康影響に対するリスク評価:リスクマネジメントを構築するための基礎データを得るため,リスク認知に関わる評価指標を検討した。室内の結露やカビ,空気環境に関わる9種の質問の回答により,回答者のダンプネスの関わるリスク認知の程度を知ることができる可能性を把握した。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)