2017 Fiscal Year Annual Research Report
Signaling mechanism for myelin maintenance
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17H03564
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
山内 淳司 東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (20335483)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ミエリン / ホメオスタシス / 脱ミエリン現象 / キナーゼ / 低分子量GTP結合蛋白質 / 交換因子 / キナーゼ / 受容体 |
Outline of Annual Research Achievements |
【大枠の研究の背景と目的】末梢神経系のミエリンの再編は、神経組織全体としての恒常性の維持に必須である。にもかかわらず、末梢神経系のミエリンは強固な構造体であるというイメージが定着し、現在まで再編にかかわる研究はほとんど行われていなかった。応募研究では、このミエリン再編のメカニズムを解明することを目的とし、それを制御する主要分子を明らかにする。ミエリン再編に関与する分子を明らかにすることは「本来からだに備わった」ミエリン再編メカニズムを誘導することで、脱ミエリン疾患の新たな治療戦略に関する分子基盤を提供することにつながると期待できることにある。 【研究初年度の計画】研究初年度は、シュワン細胞と神経細胞のインビトロ共培養システムを用いてミエリン再編に関与する分子を選定することであった。また、その評価方法は、、独自に作製したミエリン特異的ミエリン塩基性蛋白質(MBP)抗体を用いて蛍光染色を行い、その蛍光画像の強度を算出することで定量的に判定できるシステムであった。 【研究初年度の成果】インビトロ共培養システム(ラットやマウス(単離細胞数が多いため、ラットを用いるのが普通である)の胎生中期の後根神経節(DRG)から、シュワン細胞と神経細胞の前駆細胞を独立して単離し、インビトロで未成熟シュワン細胞と神経細胞に分化させることに始まる。この単独培養の過程で、それぞれの細胞を95%以上に精製し、シュワン細胞を250μm以上の神経軸索を伸ばした神経細胞のうえにまき、共培養をスタートさせるシステムである。)を用いたいくつかの段階のオーム解析から、目的とする遺伝子(または産物)候補を見出した。これらのものをノックダウンしたり、発現解析をすることで、次年度に繋げたい。また、その成果の一部は論文化している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
、目的とする遺伝子(または産物)候補を見出し、その成果の一部は論文化したから。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究データをもとに、インビトロ共培養システムを用いて、ミエリン再編にかかわる可能性がある分子を選定する。また、選定された分子に結合する蛋白質を明らかにすることで、主要な分子ネットワークを解明する。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] Neuregulin-1 type III knockout mice exhibit delayed migration of Schwann cell precursors.2017
Author(s)
Yuki Miyamoto, Tomohiro Torii, Akito Tanoue, Kazuko Kawahara, Miyuki Arai, Hideki Tsumura, Toru Ogata, Motoshi Nagao, Nobuo Terada, Masahiro Yamamoto, Shou Takashima, and Junji Yamauchi
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Journal Title
Biochem. Biophys. Res. Commun.
Volume: 486
Pages: 506-513
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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[Journal Article] Data on the effect of knockout of cytohesin-1 in myelination-related protein kinase signaling.2017
Author(s)
Ruri Tsuneish, Naoto Matsumoto, Misa Itaoka, Yuri Urai, Minami Kaneko, Natsumi Watanabe, Shou Takashima, Yoichi Seki, Tokako Morimoto, Hiroyuki Sakagami, Yuki Miyamoto, and Junji Yamauchi
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Journal Title
Data Brief
Volume: 15
Pages: 234-239
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Data on the effect of hypomyelinating leukodystrophy 6 (HLD6)-associated mutations on the TUBB4A properties.2017
Author(s)
Yuki Miyamoto, Tomohiro Torii, Kazuko Kawahara, Nanami Hasegawa, Akito Tanoue, Yoichi Seki, Takako Morimoto, Megumi Funakoshi-Tago, Hiroomi Tamura, Keiichi Homma, Masahiro Yamamoto, and Junji Yamauchi
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Journal Title
Data Brief
Volume: 11
Pages: 284-289
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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