2020 Fiscal Year Annual Research Report
Cohort study regarding the association between chronic inflammation and HTLV-1 infection
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17H03740
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
前田 隆浩 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (40284674)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 俊行 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (10170515)
草野 洋介 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 客員研究員 (70325637)
青柳 潔 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (80295071)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 生理人類学 / 動脈硬化 / HTLV-1 / 慢性炎症 / 生理的多型性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究(五島コホート研究)は長崎県五島市の一般住民健診を実施基盤として進めてきたが、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴って2020年度検診のほとんどが中止となったため、2019年度までのデータ・サンプルからの蓄積は得られなかった。この結果、2016年度~2019年度の4年間の活動によって、2020年度末の時点で4,763人の研究協力者を登録し、多分野にわたる膨大なデータ(動脈硬化、HTLV-1関連データ、骨塩定量データ、歯科関連データ、関節リウマチと膠原病関連データ、IgG4関連疾患データ、フレイルとサルコペニアに関するデータ、甲状腺疾患の関連データ等)を収集し、専用の予防医学データベースにデータを保存するとともに、サンプル(血清、DNA等)を-80℃に保存した。この中には、CLEIA法によるスクリーニングで抗HTLV-1陽性者(HTLV-1キャリア)が787例が含まれている。また、登録された住民の追跡調査については、2019年度に引き続き2020年度にも実施しており、研究補佐員(調査員)が五島市の医療施設を訪問し、慢性炎症性疾患等の発症に関するデータを収集して専用データベースへ登録した。 2017年から2019年の登録者2,811人のデータを解析した結果、484人(17.2%)が抗HTLV-1抗体陽性(HTLV-1キャリア)であり、HTLV-1キャリアであることが有意にサルコペニアの危険因子となっていることを証明した。メカニズムとしては、NF-κBを介した炎症の亢進や活性酸素の産生などが考えられるが、詳細なメカニズム解析については今後の検討課題である。 保存されている85人のHTLV-1キャリアDNAを用いて、次世代シークエンサーによるHTLV-1遺伝子解析を行い、サブグループ分類と分子系統解析に着手した。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
長崎大学病院総合診療科(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 総合診療学分野)と長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 先進予防医学共同専攻 地域医療学分野のホームページ上で、倫理審査結果を含めて研究内容・業績について公開している。
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[Journal Article] Contribution of VEGF polymorphism rs3025020 to short stature and hypertension in elderly Japanese individuals: a cross-sectional study.2021
Author(s)
Yuji Shimizu, Hirotomo Yamanashi, Shin-Ya Kawashiri, Kenichi Nobusue, Fumiaki Nonaka, Yuko Noguchi, Yukiko Honda, Kazuhiko Arima, Yasuyo Abe, Yasuhiro Nagata, Takahiro Maeda
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Journal Title
J Physiol Anthropol.
Volume: 40
Pages: 1-7
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] Association between high psychological distress and poor oral health-related quality of life (OHQoL) in Japanese community-dwelling people: the Nagasaki Islands Study.2020
Author(s)
Ai Sekiguchi, Shin-Ya Kawashiri, Hideaki Hayashida, Yuki Nagaura, Kenichi Nobusue, Fumiaki Nonaka, Hirotomo Yamanashi, Masayasu Kitamura, Koji Kawasaki, Hideki Fukuda, Takahiro Iwasaki, Toshiyuki Saito, Takahiro Maeda
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Journal Title
Environ Health Prev Med.
Volume: 25
Pages: 1-9
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] Human T-cell lymphotropic virus type-1 infection associated with sarcopenia: community-based cross-sectional study in Goto, Japan.2020
Author(s)
Hirotomo Yamanashi, Kenichi Nobusue, Fumiaki Nonaka, Yukiko Honda, Yuji Shimizu, Shin-Ya Kawashiri, Mai Izumida, Yoshinao Kubo, Mami Tamai, Yasuhiro Nagata, Katsunori Yanagihara, Bharati Kulkarni, Sanjay Kinra, Atsushi Kawakami, Takahiro Maeda
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Journal Title
Aging (Albany NY)
Volume: 12
Pages: 15504-15513
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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