2019 Fiscal Year Annual Research Report
イネNAM集団を利用した群落ソース能関連遺伝子の解明
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17H03752
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Research Institution | Iwate Biotechnology Research Center |
Principal Investigator |
阿部 陽 公益財団法人岩手生物工学研究センター, ゲノム育種研究部, 主任研究員 (80503606)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | イネ / GWAS / QTL / 葉身形態 |
Outline of Annual Research Achievements |
イネの分げつ角度や葉身形態は、群落ソース能に影響を与える重要な形質であると考えられる。そこで、東北地方の主要品種「ひとめぼれ」と多様な品種との交配から作出した計2800の大規模RILs集団を用いたGWASにより、これら形質に関与する遺伝子とその機能を解明することを目的とした。今年度は、GWASで同定した葉身幅に関与する5カ所のQTLのうち、既知遺伝子NAL1を除く4カ所のQTLについて遺伝子単離を進めた。とくに寄与率の大きい6番染色体のqLW6と7番染色体のqLWS7についてfinemappingを進めた。これら2QTLは相加効果的に葉身幅が変化することを圃場栽培において確認した。qLW6は穎果分化に関わるとして既知の転写因子が候補遺伝子の一つと推察された。また、葉身幅とSPAD値のQTLの領域が一致している第7染色体のqLWS7についても、転写因子が原因遺伝子と推察された。この転写因子が「ひとめぼれ」アリルのとき、葉身幅が狭くなり、かつSPAD値が高くなる傾向が観察された。さらなる証明実験を行なっていく必要がある。葉身形態の一つであるV字葉に関するGWASおよびQTL-seq解析から、3番染色体にQTLを検出した。この領域には、葉身幅と葉のrollingに関する既知遺伝子NRL2が座乗しており、候補遺伝子の一つと推察された。なお、これらQTLに関して「ひとめぼれ」準同質遺伝子系統の作出を進めたが、収量性調査の実施に至らなかった。研究を進める過程において、QTL-seqパイプラインのバージョンアップを行い、論文投稿した。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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