2017 Fiscal Year Annual Research Report
Search for novel functionalities of rice endosperm protein/bran protein and analysis of their mechanisms
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17H03816
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
門脇 基二 新潟大学, 自然科学系, フェロー (90126029)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤村 忍 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (20282999)
久保田 真敏 新潟薬科大学, 応用生命科学部, 特任講師 (00595879)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 米タンパク質 / 生活習慣病 / 肥満 / ミネラル・骨代謝異常 / アレルギー |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は、以下の2つの機能性について評価を実施した。 I. 米胚乳・米糠タンパク質が肥満に与える影響:一般の「米」のイメージと異なり、米胚乳(REP)・米糠(RBP)のタンパク質は体重増加や脂肪蓄積の抑制することが予備的に観察された。そこで今年度はまず肥満の進行抑制作用を調べた。6週齢の食餌誘導性肥満モデルC57BL/6JマウスにカゼインまたはREP, RBPで調製した高脂肪高ショ糖食(脂肪30%:大豆油7%+ラード23%, ショ糖20%)を摂取させ、12週間の飼育実験を実施した。その結果、RBP群で有意な体重抑制が(REPでは同様の傾向)、脂肪重量(腎周囲脂肪、精巣上体脂肪、腸間膜脂肪)でもRBP群で有意な抑制(REPでは同様の傾向)が見られた。また、糞中脂質排泄量はREP, RBPでともに有意な促進効果がみられた。脂肪組織・肝臓における脂質代謝関連遺伝子の発現(CPT1α, PPARγ, C/EBP, FABP4)を調べたが、今回は有意差が認められなかった。実験技術の問題と思われる。 II. REP・RBPが慢性腎疾患に伴うミネラル・骨代謝異常(CKD-MBD)に与える影響:糖尿病性腎症は骨折リスクの増加因子でもあり、本年度は糖尿病性腎症モデルZDFラットに対するREPの効果を調べた。7週齢雄性ZDFラットに20%カゼインまたはREPを10週間摂取させた。糖尿病性腎症の評価項目として、HbA1cと尿中アルブミン排泄で確認した。ミネラル代謝への影響を検討するために、副甲状腺ホルモン(PTH)、FGF-23の血中濃度を測定した。また、μCTを用いて大腿骨の微細構造の評価を行い、さらに骨強度への影響も3点曲げ試験で評価した。CKD-MBDで高値を示すFGF-23がREPにより有意に低値を示し、また骨微細構造および骨強度が有意に改善されることが示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2つの実験ともに、動物試験に関してはほぼ予定通りの成果が得られ、米胚乳・米糠タンパク質の新たな機能性が動物個体レベルでは有効性が示された。けれども、特に肥満に対する実験(I)における遺伝子発現の解析がうまく行かず、これらの機能性の機構解明のためには解析技術の再確認が至急必要である。
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Strategy for Future Research Activity |
I. 米胚乳・米糠タンパク質が肥満に与える影響:明確な効果の見られたRBPに焦点を当て、抗肥満作用に関連する遺伝子発現をより詳細に検討する。 II. REP・RBPが慢性腎疾患に伴うミネラル・骨代謝異常(CKD-MBD)に与える影響: 次年度はRBPに焦点を当て、本年度の結果の再現性を検討する。 また、2つの機能性ともに、米糠タンパク質の方が効果が大きく、この違いが両タンパク質のアミノ酸組成や配列の違いによるものか、あるいは両組成物におけるタンパク質以外の微量成分に由来するものに依存するのか、タンパク質組成物そのもののより詳細な検討が必要である。
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Research Products
(12 results)
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[Journal Article] A randomized, double-blind, crossover pilot trial of rice endosperm protein supplementation in maintenance hemodialysis patients.2017
Author(s)
Michihiro Hosojima, Hisaki Shimada, Yoshitsugu Obi, Shoji Kuwahara, RyoheiKaseda, Hideyuki Kabasawa, Hazuki Kondo, Mikio fujii, Reiko Watanabe, Yoshiki Suzuki, Motoni Kadowaki, Shigeru Miyazaki, Akihiko Saito
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Journal Title
Scientific Reports
Volume: 7
Pages: 18003 (1-10)
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Presentation] Beneficial effects of rice endosperm protein on chronic kidney disease-mineral and bone disorder (CKD-MBD) in Zucker diabetic fatty rats2017
Author(s)
Reiko Watanabe, Masatoshi Kubota, Shogo Sugaki, Michihiro Hosojima, Akihiko Saito, Mikio Fujii, Ichiro Sasagawa, Shinobu Fujimura, Motoni Kadowaki
Organizer
International Congress of Nutrition (IUNS 21th ICN, Buenos Aires, Argentina)
Int'l Joint Research
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