2018 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of smart-diagnosis&treatment for canine tumor by exosome
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17H03926
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
三浦 直樹 鹿児島大学, 農水産獣医学域獣医学系, 准教授 (80508036)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川原 幸一 大阪工業大学, 工学部, 教授 (10381170)
福島 隆治 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (10466922)
丸山 征郎 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任教授 (20082282)
中川 貴之 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (40447363)
畑井 仁 鹿児島大学, 農水産獣医学域獣医学系, 准教授 (40566535)
岡本 芳晴 鳥取大学, 農学部, 教授 (50194410)
後藤 章暢 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (70283885)
原田 陽一郎 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任准教授 (80464147)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | エクソソーム / マイクロRNA / ノンコーディングRNA / 腫瘍 / イヌ / メラノーマ / 肝細胞癌 / 乳腺腫瘍 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の一つ目の目標は腫瘍特異的エクソソームを確認することである.腫瘍特異的エクソソームが同定されれば,含有smallRNAの解析により,本申請研究のゴールであるスマートな診断・治療戦略が確立できる. 研究開始2年目の平成30年度は平成29年度に抽出したエクソソームのウエスタンブロットによるエクソソーム同定分子のたんぱく質発現も確認でき、質の高いエクソソーム抽出が確認できた.腫瘍株とイヌの血液中のエクソソーム分画の分子の大きさの確認をNanoCheckerで行いサンプルによる特徴を確認した.正常なイヌの血液、腫瘍罹患イヌの血液、メラノーマと肝細胞癌の細胞株の上清から抽出したエクソソーム表面マーカーのスクリーニングとして、糖鎖分子の網羅的スクリーニングを洗いシステムで行えた.さらに,エクソソーム含有small RNAの次世代シーケンス解析にイルミナ社のHi-Seqシーケンサで行った.平成29年度は培養細胞上清から抽出したエクソソームの含有small RNA分子のプロファイルを確認したが、サンプルの数を倍増した. 次に研究では腫瘍サンプルでスクリーニングし発見できた新規のsmall RNA(特にマイクロRNAを中心)の新規腫瘍関連分子として位置づけて解析を行い,腫瘍発生・転移メカニズムを解析するものである. 平成30年度はエクソソームに含有されるsmall non-coding RNAを次世代シーケンサで網羅的に解析した.特にメラノーマ腫瘤事態とメラノーマの細胞株での解析を行えた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画の目的であるエクソソームの抽出と表面の糖鎖蛋白の発現をスクリーニングできた.抽出は正常なイヌの血液,メラノーマとメラノーマの細胞株の上清から抽出した. また,培養細胞上清から抽出したエクソソームの含有small RNA分子を次世代シーケンスで解析し,複数の特異的発現候補を同定出来た.ターゲットとするマイクロRNAのエクソソームへの遺伝子導入は行えていないが,細胞株への導入には成功している.
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Strategy for Future Research Activity |
エクソソームの表面マーカーのスクリーニングがほぼ終了して、メラノーマ特に転移株に特徴的なパターンの解析を行う.また,初年度と同様に含有small RNAのスクリーニング解析は順調に進んでおり,今後はそのスクリーニングの結果からを各ターゲットとなるsmall RNA分子のリアルタイムPCR等にて行う.さらに,細胞株で行っている実験により発見できたマーカー分子と含有small RNA分子を臨床例で確認する.
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