2019 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of similarity and difference of symbiotic virus and virus like particle related with species specificity
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17H03942
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
田中 利治 名古屋大学, 農学国際教育センター, 客員教授 (30227152)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中松 豊 皇學館大学, 教育学部, 教授 (00456617)
千葉 壮太郎 名古屋大学, 生命農学研究科, 准教授 (70754521)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 寄主特異性 / ポリドナウイルス / 生体防御反応 / 共生ウイルス / 類似性 / 相違性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、2種の寄生バチが持つ共生ウイルスであるポリドナウイルス(PDV)の寄主血球で発現している遺伝子をすべて読んだdataを使って、マニュアルで一つ一つ丁寧に他の寄生バチで明らかになっているdataを使いながら比較を行った。本研究で使った2種寄生バチの持つPDV遺伝子で38種が両種から特定できた。脱リン酸化酵素(PTP)11種およびBEN-domain10種およびp94とViral-H4 1種ずつは、2種のPDV間で70-80%の高い相同性がみられた。異物認識の初期段階に重要なc-type lectinも70%近くの相同性をしめしたことは、寄主血球による異物認識を同じような機構で逃れていると考えられる。これらの遺伝子は、寄主アワヨトウの免疫系の制御に共通して働く遺伝子と思われる。しかし、viral ankyrinやCrV1-like、cystatin遺伝子は、相同性は低く特に終令まで寄生できる遺伝子群としての働きを持つと考えられる。これらの発現の確証を取るためにそれぞれ特定できた遺伝子について、さらにqRTーPCRを行い、ほとんどの遺伝子がPDVの注入後2ー6時間に発現のpeakを示すことが明らかになった。 さらに寄主のゲノム分析を行うことで、寄主の血球で発現している遺伝子で免疫に関与する遺伝子の発現量を解析した。lectin, PTP,フェノール酸化酵素1と2とフェノール酸化酵素活性化タンパク(PAP), integrin-betaは、ある程度の発現量の低下が見られた。これらのことからPDVの遺伝子が血球に感染し発現することで、異物認識から包囲化に進む血球の生体防御反応に関与する遺伝子が制御されていることが示された.
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)