2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Radicalomics Technique
Project/Area Number |
17H03977
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
山田 健一 九州大学, 薬学研究院, 教授 (60346806)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 薬学 / 分析科学 / 蛋白質 / DNA |
Outline of Annual Research Achievements |
これまで、活性酸素と疾患発症に関する研究が精力的になされてきた。しかしながら、これら活性酸素が作用する生体内分子、脂質・蛋白質との反応により生成するラジカル中間体に関しての研究はほとんど進んでいない。そこで本研究では、「脂質・蛋白質ラジカルの新しい検出・構造解析技術開発」を目的とした。本年度は、申請者らがこれまで行ってきた研究をさらに発展させ、脂質・蛋白質ラジカルのみならず、ヌクレオチドラジカル、薬剤により生成するラジカルの検出を試みた。 (1)ヌクレオチド、DNAラジカル 前年度までに開発したヌクレオチド検出プローブを用いて、ヌクレオチド由来ラジカルの検出を行った。その結果、H2O2処理によりdT,dCラジカル付加体の検出に成功し、また、dT-Probeのフラグメンテーション、塩基-糖のフラグメンテーションを検出できたことから、確かにヌクレオチドとプローブが結合してることがわかった。本手法をさらに仔牛胸腺由来DNAに適用し、ラジカル付加体を電気泳動により検出するとともに、酵素消化後、LC-MS/MSによってDNA由来ラジカル付加体を検出した。 (2)薬剤由来ラジカル 次に、いくつかの薬剤について、ラジカルの検出を試みた。その結果、例えば、ケトプロフェンやアルテミシニンなどの薬剤にて、光照射時などに生成するラジカルの検出に成功した。 以上の結果より、蛋白質、ヌクレオチド、薬剤などのラジカル検出に成功し、将来的な「ラジカロミクス」の基盤技術が完成したと考えている。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(24 results)
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[Journal Article] Drugs Repurposed as Antiferroptosis Agents Suppress Organ Damage, Including AKI, by Functioning as Lipid Peroxyl Radical Scavengers.2019
Author(s)
Mishima E, Sato E, Ito J, Yamada KI, Suzuki C, Oikawa Y, Matsuhashi T, Kikuchi K, Toyohara T, Suzuki T, Ito S, Nakagawa K, Abe T.
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Journal Title
J Am Soc Nephrol.
Volume: 31-2
Pages: 280-296
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Ascorbic acid insufficiency impairs spatial memory formation in juvenile AKR1A-knockout mice.2019
Author(s)
Kurihara,K, Homma T, Kobayashi S, Shichiri M, Fujiwara H, Fujii S, Yamada KI, Nakane M, Kawamae K, Fujii J.
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Journal Title
J Clin Biochem Nutr.
Volume: 65-2
Pages: 1-8
DOI
Peer Reviewed
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