2017 Fiscal Year Annual Research Report
Novel regulatory T cells induced and differentiated from CD4 T cells
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17H04040
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
清水 章 京都大学, 医学研究科, 教授 (00162694)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅井 学 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (90303891)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 免疫反応 / 免疫抑制 / 自己免疫 / T細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
免疫システムは、様々な方法を用いて、自己を攻撃しない『自己寛容性』を確立している。制御性 T 細胞 (CD4+CD25+) は、転写因子 Foxp3 に依存した免疫抑制作用によって自己寛容性の確立や、末梢組織における免疫抑制等に貢献していることが知られている。しかし抗原特異的な免疫担当細胞に対する特異的抑制作用や、免疫反応を収束させるために特化した免疫抑制細胞は別の細胞が担っていることが想定されているものの、その実態は不明である。最近の報告から、活性化 T 細胞特異的な免疫抑制機能を持つCD8T細胞の存在が明らかになってきた (Kim et. al Nature 2010, Kumar et. al. Trends in Immunol 2008) 。また申請者らは、CD4 から分化する CD8ααT 細胞にも免疫抑制機能がある可能性を見出した。しかし、これらの抗原特異的免疫抑制機能を持ったCD8 制御性 T 細胞 (CD8ααもしくはCD8αβを持った制御性T細胞) の免疫反応全体における役割や機能に関する知見はほとんどない。本研究では、CD4 から分化する CD8ααT 細胞を生体内でモニターできる Tg マウスを作成し、免疫反応の進行に伴ったこの細胞の挙動を調べ、さらにこの細胞の生体内での機能を明らかにすることを目指している。本年度は、CD4 から分化する CD8ααT 細胞を生体内でモニターするためのコンストラクションを用いて Tg を作成した。またこの細胞を特異的に生体内で欠失させる事を目指したコンストラクションを用いた Tg も作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
複数のトランスジェニックマウス(Tgマウス)の作成は終了したため、これらのマウスを用いて来年度から当初予定していた実験を行う時間は十分に確保できると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
作成したTgマウスの中から目的に適した系統を選別し、当初から予定していた実験を遂行する予定である。
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