2020 Fiscal Year Annual Research Report
感覚モダリティ変換を応用した小児がん患児の食意欲の心理量測定ツールの開発
Project/Area Number |
17H04092
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
住吉 智子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50293238)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡崎 章 拓殖大学, 工学部, 教授 (40244975)
中島 伸子 新潟大学, 人文社会科学系, 教授 (40293188)
外山 紀子 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (80328038)
佐藤 由紀子 新潟大学, 医歯学系, 助教 (00882797)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 感覚モダリティ / 小児がん患児 / 食欲 / 保護者のメンタルヘルス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,こどもの「食への意欲」の心理量を物理量に変換し,それを実装した食欲を測るツール開発と,保護者がこどもの食傾向を知るための評価の開発を目的とする. Covid-19によるパンデミックにより病院への立ち入りの禁止等,研究の遅延があったことから,研究計画は軌道修正を余儀なくされた.そのため,「食への意欲」の心理量に関するツールの信頼性と妥当性に関するデータは十分であると判断し,「食への意欲」を中心とした保護者の育児不安との関連性を調査することに切り替えて実施した. 今年度は,所属機関の倫理審査委員会の承認を得て,就学前の子どもを養育している女性730人に対し,育児面で不安に感じている状況と不安,精神的苦痛の重症度に焦点を合わせた全国への横断調査を実施した.質問内容は,参加者の人口統計の詳細のほか,子どもの発熱への不安,子どもの発熱や味覚障害の不安,受診に対する不安について回答を得た.さらに,精神的不安感については,GHQ-12を用いて回答を得た.その結果,メンタルヘルスが悪いとされるGHQ-12スコア4以上は41.5%が存在した.大半が意思決定とストレスで落ち込んでいることを示した.メンタルヘルス悪化の要因として,育児不安,食欲不振と味覚変化,感染への不安が強く関連していた.これらのことから,育児不安は子どもの食欲や健康状態と強く関連しており,子どもの健康状態によって,母親のメンタルヘルスが変動することが示唆された.
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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