2017 Fiscal Year Annual Research Report
血中低比重リポ蛋白の性質と生活習慣・代謝異常・動脈硬化に関する地域疫学研究
Project/Area Number |
17H04120
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
中村 幸志 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (80422898)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
惠 淑萍 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (90337030)
武田 晴治 北海道大学, 保健科学研究院, 准教授 (80374726)
櫻井 俊宏 北海道大学, 保健科学研究院, 博士研究員 (60707602)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 脂質 / 生活習慣 / 動脈硬化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、血中の低比重リポタンパク(low density lipoprotein, LDL)の粒径、ゼータ電位(表面電荷量)、硬さという性質に着目し、一般集団でのその性質の分布、その性質と関連する要因(生活習慣、身体指標、動脈硬化度など)を明らかにすることを目的とする。 本研究の遂行にあたり、まず研究者の所属機関の倫理審査委員会へ研究実施計画を提出し、その承認を得た。次いで、冷凍保存している検体(血清)の解凍方法などの最適化を検討した。そして、血清からLDL分画を抽出するという測定前処理を行い、以下に挙げたLDLの各性質の測定を始めた。 A.ゼータ電位・粒度分布測定装置によるLDLの粒径、ゼータ電位の測定 B.原子間力顕微鏡によるLDLの粒径の測定 C.原子間力顕微鏡によるLDLの硬さの測定
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究者の所属機関の倫理審査委員会の承認を得られ、研究を開始している。冷凍保存検体(血清)の解凍方法などの最適化を検討したうえで、血清からのLDL分画の抽出、LDLの粒径、ゼータ電位(表面電荷量)、硬さの測定を始めた。この測定は今年度と次年度の2年間にわたって行うが、今年度分は計画どおり遂行できた。
|
Strategy for Future Research Activity |
次年度も測定を継続し、全検体(A. 約550名分; B.C. 無作為抽出の約60名分)の測定を終了する予定である。
|