2018 Fiscal Year Annual Research Report
冬季積雪寒冷地の自宅住環境が高齢者の生活習慣や健康状態におよぼす影響の解明
Project/Area Number |
17H04129
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
鵜川 重和 大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 准教授 (40706751)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 太郎 北海道大学, 工学研究院, 准教授 (70312387)
玉腰 暁子 北海道大学, 医学研究院, 教授 (90236737)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 高齢者保健 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、平成29年度に情報を収集した身体活動量計および温室照度計データの分析を実施し、平成31年3月末までに温室照度計の解析を完了させた。 対象者569(男性:301、女性:268)人の平均年齢±標準偏差は73.5±2.8(男性:73.4±2.8、女性:73.6±2.7)歳であった。 対象者宅473件の居間2週間平均室温の中央値は20.9(最低3.6、最高29.7)℃、脱衣室2週間平均室温の中央値は17.4(最低-0.2、最高27.0)℃であった。住宅の建築時期別居間および脱衣室の2週間平均室温の中央値は、居間において昭和35年以前19.2℃、昭和36~45年20.6℃、昭和46~55年20.7℃、昭和56~平成2年20.9℃、平成3~12年21.4℃、平成13~22年21.7℃、平成23年以降21.9℃、脱衣室においては昭和35年以前10.8℃、昭和36~45年11.7℃、昭和46~55年15.4℃、昭和56~平成2年16.1℃、平成3~12年18.8℃、平成13~22年19.9℃、平成23年以降19.4℃と建築時期が新しいほど居間、脱衣室共に2週間平均室温の中央値が高くなる傾向が見られた。 来年度は、身体活動量計測定結果の解析を完了させ、室温と身体活動量、食習慣等の生活習慣、認知機能との関連を横断的に検討し、自宅住環境が高齢者の生活習慣や健康状態に及ぼす影響を明らかにする予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
身体活動量計は15秒間隔で2週間、温室照度計は15分間隔で2週間測定されるため、1対象者あたりに蓄積されるデータ量が非常に大きくなる。この大きなデータ解析方法を検討、決定するために時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
温室照度計の解析が終了した。身体活動量計の解析は平成31年4月末までに終了できる見込みである。進捗を遅らせる原因を取り除くことができたので、次年度は進捗の遅れを取り戻すことが可能である。
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