2018 Fiscal Year Annual Research Report
Multiomics analysis of auto reactive immune cells in the inflammatory sites in autoimmune diseases.
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17H04216
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
竹内 勤 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (50179610)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹下 勝 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (10571135)
鈴木 勝也 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (70306695)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | B細胞 / 自己抗体 / シェーグレン症候群 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度までで組織由来の抗体産生細胞のソーティング、シングルセルcDNA作成、およびそこからの抗体作成のプロトコルを完成し、約100種類程度の抗体を作成した。今年度は組織検体数、そこから作成される抗体数を増やし、約250種類程度の抗体パネルとして、反応性を検討した。その結果、シェーグレン症候群の疾患を特徴づける自己抗体(抗SSA抗体および抗SSB抗体)が、唾液腺の抗体産生細胞の20%程度含まれることを明らかにした。さらに、これまで一部のシェーグレン症候群患者で抗セントロメア抗体が陽性になる事が知られていたが、血清抗セントロメア抗体陽性患者の唾液腺から、セントロメア関連タンパクに対する抗体が含まれている事を発見した。このことは抗セントロメア抗体も抗SSA抗体、抗SSB抗体と同じく、シェーグレン症候群と直接関連する抗体であることを示しており、将来的に診断基準等に含められる可能性を示した。またその過程において、抗セントロメア抗体の一種で、これまで報告のなかったタンパク質複合体に対する抗体を発見した。今後、この抗体が血清中で測定できるのか、他の抗セントロメア抗体陽性の疾患ではどうなるのかを検討する予定である。 T細胞の解析としては、唾液腺からCD4T細胞、CD8T細胞を数百細胞をソートし、バルクで次世代シークエンサーによる遺伝子発現解析を行い、現在その結果を解析中である。これにより唾液腺中のT細胞の特徴を明らかにする。また、一部のT細胞はシングルセルでcDNAを取得し、T細胞受容体のレパトア解析のプロトコル検討に用いている。プロトコルが確立したところでレパトア解析を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
多数の病変由来B細胞の抗体を作成でき、病変局所で自己抗体が産生されている事を明らかにした。その中で新たな自己抗体を発見した。
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Strategy for Future Research Activity |
新規自己抗体の患者におけるプロファイルを進める。また、T細胞のレパトア解析を行うとともに、遺伝子発現解析を進め、T細胞の異常を明らかにする。
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Research Products
(3 results)