2020 Fiscal Year Annual Research Report
Cross-diagnostic investigation of neural basis of delusion by next-generation connectivity analysis
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17H04248
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
宮田 淳 京都大学, 医学研究科, 講師 (90549099)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 知久 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (30321607)
林 拓也 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, チームリーダー (50372115)
小村 豊 京都大学, こころの未来研究センター, 教授 (80357029)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 妄想 / salience / confidence / maintenance |
Outline of Annual Research Achievements |
統合失調症は妄想・幻聴などを呈する精神疾患で、平成26年度の統合失調症による入院者数は約16万人と、全疾患による入院者数約130万人に占める割合は最多であり、社会的損失は甚大である。本研究では妄想の3因子モデル(形成=salienceの異常、強い確信=confidenceの過剰、訂正困難性=maintenanceの異常)に基づき、高傾斜磁場・超高磁場MRIによる拡散MRIおよび機能的MRIを施行し、次世代の構造的・機能的結合性解析を通じて妄想の神経基盤を明らかにすることを目的とした。 まず統合失調症ではsalience(注意を引くこと、重要と感じること)の亢進が妄想・幻覚の形成につながると考えられている(異常salience仮説)ことから、発症ハイリスク期、発症早期、慢性期の統合失調症患者を対象として、安静時の機能的MRIを実施した。これにより、salienceに関わるネットワークの機能的結合性が、統合失調症のtrait、staging、およびstateのマーカーになり得ることを明らかにした(論文投稿中)。 また、構造的MRI、拡散MRI、および安静時の機能的MRIを組み合わせることで、妄想形成と関わる「jumping to conclusions」と呼ばれる認知的バイアスの強さが、salienceに関わるネットワークの構造的・機能的結合性と関係していることを明らかにした(論文投稿中)。 また、視知覚弁別課題を用いた機能的MRIにより、視知覚弁別における確信度(confidence)の正確さの指標であるmeta-d’と、課題実行中の機能的結合性との関係が、統合失調症患者と健常者では異なることを明らかにした(Koizumi et al, 2020)。 以上により、妄想の構造的・機能的神経基盤の解明に寄与した。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)