2017 Fiscal Year Annual Research Report
膵胆道癌の新規血清マーカー探索及び癌微小環境蛋白の網羅的Secretome解析
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17H04287
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
宮崎 勝 国際医療福祉大学, 大学病院, 教授 (70166156)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野島 広之 千葉大学, 医学部附属病院, その他 (10507320)
高野 重紹 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (20436380)
吉富 秀幸 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (60375631)
加藤 厚 国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (70344984)
大塚 将之 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (90334185)
賀川 真吾 千葉大学, 医学部附属病院, その他 (90507302)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 胆道癌 / バイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
1)Tandem Mass Tags (TMT) labeling、LC-MS/MSを用い同定された、膵癌特異的血清proteinについてのvalidation、およびELISA系の確立。膵癌3症例の術前術後血清をTMTでlabelingし、LC-MS/MSにて同定された血清蛋白のprofile比較から術前:術後peak比が2倍以上の20 peptide/proteinがpick upされ、その中、術前術後症例を14 sampleに増やし検証したところ、膵癌特異的血清蛋白としてC4b-binding protein alpha chain (C4BPA)とpolymeric immunoglobulin receptor (PIGR)が術前の方が術後と比較し有意に高値である蛋白として同定された。この候補蛋白の血清中での発現を症例数を増やし、膵癌と膵炎および他癌種との比較を行ったところ、健常人・膵炎・膵癌sample間において、C4BPA、PIGR値は健常人と比較し膵癌で有意に上昇していた。血清C4BPA値は健常人と膵炎間で差はなく、膵炎と膵癌間では膵癌で有意に上昇していた。他種の癌(胃、大腸、肝、胆道)患者血清中C4BPA値との比較においても、膵癌での有意な上昇が認められた。 2)同定された蛋白について切除標本における発現の強弱を確認し、臨床病理学的因子や予後との相関を確認。膵癌切除標本を用いたC4BPA蛋白の免疫染色行った。Preliminary dataとしてC4BPAの膵癌間質への発現を確認した。 3)胆道癌術前術後3症例の血清を用いて、胆道癌術後より術前に高値である血清中のエクソソームを網羅的に探索し同定を試みる。さらに同定された候補エクソソームについてのvalidationをsample数を増やし行い、新規胆道癌バイオマーカーの探索を行う。現在、条件設定が整い、実際の実験が行われ、網羅的解析を行っている最中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度の実績としては、当初の予定通りTMT labeling、LC-MS/MSによる候補蛋白の同定のvalidation、および健常人・膵炎との比較、他癌種との比較を行った。膵癌組織におけるC4BPA蛋白の局在さらに胆道癌での標的蛋白の探索が開始できている。 現在の研究の進捗状況としては追加の免疫染色、および今年度、次年度に予定されている研究の準備が行われており、おおむね順調に進展していると考えられる。今後、さらに今年度、次年度を通じ、研究を計画通り発展させていきたい。さらに免疫染色に関しては現在の症例数からさらに増やし、臨床での薬剤耐性との関連も検討していく予定である。 さらに外部への情報、成果の発信については、現在までに少しずつ積み上げてきたデーターをまとめ、今年度も継続して学会報告を行っていく予定である。論文に関してもまずは第一報を投稿していく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
膵癌新規血清バイオマーカー、C4BPAについては、今後さらに感度の高いELISA系を確立することにより、臨床応用を目指す予定である。さらに免疫組織学的検討では、症例数を増やし臨床病理学的との相関を解析する予定である。 胆道癌血清バイオマーカーについては同定結果を解析し、今後胆管炎や他癌種との比較を行い、同定結果のvalidationを行う予定である。
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Research Products
(2 results)