2019 Fiscal Year Annual Research Report
Altered response to mechanical stress and aortic aneurysm development
Project/Area Number |
17H04289
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
柳沢 裕美 筑波大学, 生存ダイナミクス研究センター, 教授 (40746301)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 大動脈瘤 / 血管平滑筋細胞 / 細胞外マトリクス / アクチン線維 / マトリセルラータンパク質 / メカニカルストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)メカニカルストレス応答因子トロポンディン1(TSP1)による大動脈の恒常性メカニズムとTSP1の過剰発現が大動脈瘤発症を誘導するメカニズムを分子レベルで明らかにすることを目的として、インビトロの血管平滑筋細胞伸展刺激アッセイ系を用いて、野生型とTSP1欠損細胞のメカニカルストレス応答の比較を分子レベルで行った。興味深いことに、TSP1欠損により、伸展刺激によるYAP転写調節因子の核内移行が阻害されることがわかった。そこで、YAPによる転写制御をうける遺伝子群を同定した。大動脈瘤の発症には、TSP1の過剰発現によるYAPの核内移行を介した遺伝子発現が関与している可能性を見出した。ところが一方、TSP1欠損マウスに大動脈結縮術による圧負荷を行ったところ、TSP1欠損マウスは大動脈解離を起こした。つまり、TSP1レベルが過剰になっても、過少になっても大動脈の恒常性が損なわれることがわかった。この点を解明するためには、さらなる解析が必要である。 (2)メカニカルストレスによるアクチン細胞内骨格の断裂が大動脈瘤に関与することを申請者らが報告している。そこで、アクチン断裂を促進するアクチン脱重合因子の活性化因子(脱リン酸化酵素)Ssh1の欠損マウスとFbln4SMKO大動脈瘤マウスを掛け合わせることで、大動脈瘤の発症が抑止されるのではないかと仮定し、交配実験を行った。ところが、作製されたダブル欠損マウスは、大動脈瘤を発症したことから、細胞骨格を制御する他の因子が存在することがわかった。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(27 results)
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[Presentation] Matrix mechanotransduction mediated by thrombospondin-1/integrin/YAP signaling pathway in remodeling of vessel wall2019
Author(s)
Yoshito Yamashiro, Bui Quoc Thang, Karina Ramirez, Seung Jae Shin, Tomohiro Kohata, Shigeaki Ohata, Tram Anh Vu Nguyen, Sumio Ohtsuki, Kazuaki Nagayama, and Hiromi Yanagisawa
Organizer
GRC on Fibronectin, integrins and related molecules
Int'l Joint Research
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