2017 Fiscal Year Annual Research Report
Roles of dendritic cells in early detection of graft rejection and their dynamic influences on AKI biomarkers
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17H04333
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
上野 琢哉 東京医科大学, 医学部, 兼任講師 (00296469)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高原 史郎 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (70179547)
新見 正則 帝京大学, 医学部, 准教授 (80198415)
岩本 整 東京医科大学, 医学部, 准教授 (00338831)
中村 有紀 東京医科大学, 医学部, 講師 (50349487)
竹内 裕紀 東京薬科大学, 薬学部, 准教授 (20439912)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 拒絶反応 / 急性腎障害 / バイオマーカー / イメージング / 樹状細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
急性腎障害は急速な全身状態悪化を引き起こす重篤な病態である。そのため正確な病態把握とモニタリングは重要な課題であり、特異性のある検査、モニタリングは重要である。 本研究の特徴として、急性腎障害バイオマーカーによる拒絶反応の早期検出、イメージング技術による移植免疫担当細胞(樹状細胞)のモニタリング と独創性があり、その結果、これまで難渋した非浸襲的な拒絶反応検出に繋がるトランスレーショナルリサーチでもある。 研究遂行にあたっては大規模な患者症例数のエントリーも必要な中で、研究施設である東京医大八王子医療センターは日本有数の腎移植手術を実施(平成29年度 30例)し、移植片の生着率も日本トップクラスである。共同研究施設である大阪大学(高原;研究分担者、日本臨床腎移植学会主催、2017、神戸)、米国 Brigham and Women's Hospital の症例も本研究の実践にあたり、大きな推進力となっている。これらの成果の一部は研究代表者の英語論文掲載 (Artificial Organs 2編、IF 4.806) や研究代表者の編集委員(Artificial Organs,Co-Editor) の選出にも繋がっている。また研究代表者はBrigham and Women's Hospital、Harvard Medical School の講師として現在も年数回の渡米で共同協力者(阪大:蔡)の指導にあたっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は希少な腎臓移植症例を基にしたトランスレーショナルリサーチである。外科治療のみならず免疫学の複雑な要素を背景とする移植医療は基礎医学との関連性も高く、本研究においては、共同研究(東京薬科大学:竹内)との綿密な連携が図れている。 希少症例からのデータ確保、順調な症例数の拡大に加え、安全な移植医療を遂行出来ている。学会発表は国内(2018 日本腹部救急医学会)のみならず、国際学会(2018 アメリカ移植学会、2017 ヨーロッパ移植学会)での発表を含め、論文掲(Transplant.Proceedings)も順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
学会参加(アメリカ移植学会、日本移植学会)を通じての、情報交換、質疑討論等をはじめ、研究分担者および研究協力者との定期的なミーティングは、本研究の課題点や問題点の解決に繋がる重要な要素である。また米国での研究材料、データ採取は本研究の発展を加速させる重要な位置付けである。
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