2019 Fiscal Year Annual Research Report
ART由来出生児の遺伝的安全性に関するエピゲノムコホート研究
Project/Area Number |
17H04335
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
有馬 隆博 東北大学, 医学系研究科, 教授 (80253532)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡江 寛明 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (10582695)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 生殖補助医療(ART) / ゲノムインプリンティング / 胎盤 / DNAメチル化 / microRNA / 先天性インプリント異常症 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、生殖補助医療(ART)出生児の増加に伴い、先天性インプリンティング(GI)異常症の発症頻度の増加が報告されている。しかし、その原因がART操作によるものか、患者背景によるものか明らかではない。本研究では、ARTリスクについてゲノム疫学手法を用いた解析により、1)10万人を対象に、凍結胚移植(FET)児が、新鮮胚移植児に比し、性比の偏り(男児の増加)や一卵性双胎の頻度が高いこと2)FET胎盤ではマイクロRNAを含むエピゲノムの変化が生じ、特にGI遺伝子の発現調節に変化が多くみられること3)ART由来先天性GI異常症の患児には、特有な症状やメチル化変異の相違点がみられることを明らかにした。生殖細胞および初期胚において、DNAメチル化などのエピジェネティクスが非常にダイナミックに変動する。DNAメチル化は、受精の際安定に維持されるGIを制御するため、配偶子や初期胚を扱うART操作の安全性とリスク評価には最適な指標である。本研究では、ART出生児の身体的特徴とエピゲノム解析を組み合わせ、リスクの一端を示した。また、先天性GI異常症におけるメチル化パターン分析は、疾患の病因、病態の解明にとどまらず、今後のART操作のリスク要因の発見に繋がり、安全性の高い標準化したART治療へ貢献できると予想される。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Higher prevalence of hypertensive disorders of pregnancy in women who smoke: the Japan environment and children’s study2019
Author(s)
Tanaka K, Nishigori H, Watanabe Z, Iwama N, Satoh M, Murakami T, Hamada H, Hoshiai T, Saito M, Mizuno S, Sakurai K, Ishikuro M, Obara T, Tatsuta N, Fujiwara I, Kuriyama S, Arima T, Nakai K, Yaegashi N, Metoki H; and Japan Environment & Children’s Study Group.
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Journal Title
Hypertension Research
Volume: 42
Pages: 558~566
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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