2017 Fiscal Year Annual Research Report
細胞干渉を介在する細胞外分泌微粒子EVsによる角膜内皮細胞変性制御
Project/Area Number |
17H04352
|
Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
木下 茂 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30116024)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上野 盛夫 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40426531)
羽室 淳爾 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任教授 (80536095)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | ヒト角膜内皮細胞 / エキソゾーム / miRNA / 細胞相転移 / SASP / 細胞外マトリックス |
Outline of Annual Research Achievements |
A.細胞内miR378と病態との関連:角膜内皮変性Guttata組織における発現量低下に関連し、非目的細胞では多くのECM遺伝子発現が増強され、miR378が相転移・病態組織で発現低下することが病態にリンクすることを確認。標的遺伝子は最有力候補がNOX4 COL4A1 COL4A2・ 準有力候補がTHBS2 TGFb2 TCF4 COL8A1 COL8A2と検定。COL4A1 COL4A2の発現を抑制し,過剰なコラーゲン蓄積を制御しGuttata形成を抑制する。miR378の発現低下によりNOX4発現が増強されコラーゲンの蓄積・NOX4活性化による、Guttata形成増強の経路を推定するに至った。 B.細胞内miR34aの機能解析:本miRはp53誘導性として知られる。p53は解糖系応答を抑制し、成熟分化細胞はOXPHOS系に偏奇し、p53発現から解糖系エネルギー代謝抑制に至る経路への関与を検討したのレンチウイルスを感染させるP53強制発現により、CD44発現抑制、miR656-5p miR1825 miR15b-5p let-7a-5pは発現誘導を確認しP53は非目的細胞内で34a以外のmiR増強に関わる可能性を確認した。 C-MycとCD44発現は正相関、miR34とCD44は負相関、C-MycとmiR34 は負相関関係にあることを確認、miR34a-5pは再生医療に適確な高品質細胞産生培養系で発現量が高進する。 C.細胞外分泌型miR並びにExosome含有miRの分子種解析 Exosome包埋miRとして23a-3p、24-3p、184、135a-3p、1246、1273e、1285-3pを選抜。細胞の分化度と負相関するCD44発現に負相関(即ち細胞の分化度に正相関)して細胞外分泌型miR184・miR135が低下することが判明。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請書記載の29年度の計画の2/3は予定通り進捗している。代って30年度以降予定の1/3が前倒しで進捗した。miR, Exosomeのパラクリン作用に係る予定である。 。
|
Strategy for Future Research Activity |
培養ヒト角膜内皮細胞の亜集団の作成に予定以上の経費が掛かる見込みで、30年度の進捗には困難が予想されるが、所期の目的を達成し、創薬の可能性まで踏み込みたい。 研究計画は変更なく所期の計画に沿って推進する。
|
Research Products
(1 results)