2017 Fiscal Year Annual Research Report
先進的脳科学に基づく塩味と甘味の年代別認知機能の解明と生活習慣病予防への応用
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17H04423
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
後藤 多津子 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (60294956)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
音成 実佳 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (30276604)
渡邉 素子 東京歯科大学, 歯学部, 助教 (70778620)
田邊 宏樹 名古屋大学, 情報学研究科, 教授 (20414021)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 口腔衛生学 / 味覚 / 食生活 / 脳機能 / 生活習慣病予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
年齢を重ねると味認知の閾値が上がることが報告されている。しかし、口腔と脳における生理学的機能は不明な点が多い。そこで、口腔における味覚の評価、ならびに全脳における味覚の認知を解明する。今年度はシステムの安定、予備実験、ならびに本実験移行を目標とした。 対象として20歳~30歳代の健常な若者をリクルートし、濃度が異なる味溶液を用いて下記の4検査を行った。①カップにいれた溶液を味わう官能試験、②MRI内で認知した味の強さ、③後藤らが開発した味覚刺激提示システムを用いて溶液を口腔に供給しながらの時系列を伴う味覚強度検査、④同システムを用いてのfunctional MRI (fMRI) 検査である。結果は、MRI撮影中に認知した塩味の強さは、濃度があがるに従い有意に強くなった。脳活動領域については、視床および島皮質の有意な活動を抽出することができた。今後は様々な種類の味質とともに、さらなる解析を進めていく必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2017年にコンピュータ制御のシステムの故障が相次いだ。また大学院生らの病気、経済的事情、等がおこったため人材不足におちいった。
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Strategy for Future Research Activity |
システムの安定に対応可能な研究分担者を加え、また大学院生等の研究にたずさわる人員を増やす。
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