2019 Fiscal Year Annual Research Report
先進的脳科学に基づく塩味と甘味の年代別認知機能の解明と生活習慣病予防への応用
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17H04423
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
後藤 多津子 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (60294956)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田邊 宏樹 名古屋大学, 情報学研究科, 教授 (20414021)
徳森 謙二 帝京大学, 公私立大学の部局等, 教授 (40253463)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 脳機能 / 口腔衛生学 / 味覚 / 食生活 / 生活習慣病予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
生活習慣病を減塩、減糖により予防する事は社会的緊急課題である。そのためにも、加齢により味の強さを認知するメカニズムがどう変化するか生理的基盤を解明する必要がある。私たちは口腔と脳で「塩味濃度を認知する際の大脳と脳幹の相互関連」や「おいしさを損なわずに塩味や甘みを増強する天然物質の効果」を明らかにしてきた。 本研究の目的は、一連の研究を発展させ、年代別に味覚の強さを認知するメカニズムを解明する。 独自に開発したシステムを用い、様々な濃度の溶液による味の強さとおいしさの増強効果を口腔で解析し さらに高次脳機能のネットワークとの関連を解明する。2019年度は、(1)口腔における味覚の評価を2種類の官能検査で行い味覚の強さと認知時間を解析した。(2)全脳における味覚の認知について、脳活動領域、強さ、脳内ネットワークに関するfMRI実験を継続して行った。若年者の被験者はほぼ予定数計測できた。高齢者については想定していたよりもデータの必要数の確保が困難であったが、研究遂行上高齢者のMRI撮像が不可欠なため、再度日程調整を行いデータの追加取得を行うこととなった。 なお、2018年度にシステムの安定に対応可能な研究分担者を加え再整備を行ったことが奏功し、2019度に2回おこった電気系統のトラブルは現在修復が完了している。さらに装置改良・プログラム改良を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
塩味について、若年者はほぼ予定数計測できた。一方、高齢者は想定していたよりもデータの必要数の確保が困難であった。研究遂行上高齢者のMRI撮像が不可欠なため、引き続きデータの追加取得を行った。これまでの多方面からの高齢者リクルートの努力に加え、学会において情報収集をし、被験者登録システムへの登録も行った。結果、地道に被験者を増やしている。また、大学院生や研究補助者などの人員確保により、甘味およびうま味のための実験もすすめている。 さらに研究分担者らとともに研究打ち合わせやデータ解析ワークショップなども開催し、研究内容の検討を行った。 システムと解析プログラムのメンテナンスおよび改良も着実に進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
方法論は安定したので、システムの安定に対応可能な研究分担者による継続的なシステム管理を行いつつ、被験者のリクルートを継続する。また今後をみすえ、システム改良を行う。 研究分担者らとも密に連絡を取り合い、得られたデータの解析と検討を常に行い、成果発表を行っていく。
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Research Products
(10 results)