2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of the nursing pharmaceutics model confluent in care and cure
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17H04432
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
赤瀬 智子 横浜市立大学, 医学部, 教授 (50276630)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
槇原 弘子 横浜市立大学, 医学部, 講師 (00708696)
崔 吉道 金沢大学, 附属病院, 教授 (40262589)
寺内 康夫 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (40359609)
土肥 眞奈 (菅野) 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (50721081)
佐武 利彦 横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 准教授 (60271318)
柳田 俊彦 宮崎大学, 医学部, 教授 (60295227)
伊吹 愛 横浜市立大学, 医学部, 講師 (60738805)
叶谷 由佳 横浜市立大学, 医学部, 教授 (80313253)
柏木 聖代 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (80328088)
嶋田 努 金沢大学, 附属病院, 准教授 (90409384)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 看護学 / 薬理学 |
Outline of Annual Research Achievements |
在宅・施設・病院における患者の薬の適正使用の実態を明らかにするための研究を再考し、薬局を訪問する患者を対象に、調査を実施する。全ての薬を対象とすると患者が薬を使用する上での適正使用の実態が見えにくくなるため、今回は患者の認識や生活状況(入浴、趣味、嗜好等)で、使用の実態(使い方、効果、副作用)に一番変化をもたらす全身作用型貼付剤の適正使用を明らかにする。本調査を実施するにあたり、まず日本人患者による貼付剤の使用に関する文献調査を2003-2018年の15年間のデータベースから実施した。該当646件中、対象文献は17件であり、全てが局所作用型製剤を対象としており、患者は自分で貼付し、服薬指導を受けていない、失敗の経験、知識不足が問題として挙げられ、患者認識としては貼付剤の機能性や効果を重要視していることがわかった。また、全身作用型貼付剤の患者の使用状況や認識については十分に研究されていないことが明らかになった。また、与薬方法のエビデンスの創出と方法論を構築するにあたり、便秘薬の与薬方法の確立に着手した。酸化マグネシウムを服用している入院患者1553名を対象に与薬の実態をカルテより調査及その根拠の追究のため動物実験を実施した。動物実験は胃酸分泌抑制薬投与の有無に対する酸化マグネシウム投与マウス群、食餌の有無に対する酸化マグネシウム投与マウス群を設定し、酸化マグネシウムの効果を便水分量・便回数・便重量で確認した。これらの研究から、胃酸分泌抑制薬服用時と食餌接種時は薬効が有意に低下したため、酸化マグネシウムの服用は、胃酸の影響を受けにくい、空腹時及び胃酸分泌抑制薬服用前の与薬が望ましいことが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
看護師が学ぶべき与薬に対する課題を追究する研究について、在宅・施設・病院における患者の薬の適正使用の実態を明確化することを目的に研究計画を再考し、本研究を倫理審査申請し承認された。また、第一段階として、15年間のデータベースより貼付剤の論文検討を実施し、日本における貼付剤の使用状況や認識についての得られた結果をレビューとして論文化した。現在は、研究計画通り、調査研究を実施している。また、与薬方法のエビデンスの創出と方法論を構築するにあたり、便秘薬の与薬方法の確立の研究に着手し、調査研究及び動物実験を実施し、終了した。得られた便秘薬の与薬方法の示唆事項及びその根拠についての知見は現在論文化している。また、与薬方法の根拠の追究の仕方についての方法論についても現在、教育に使用する準備をしている。昨年度から予定通り遂行している。
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Strategy for Future Research Activity |
現在遂行している、在宅・施設・病院における患者の薬の適正使用に関する実態調査を実施する。また、与薬方法のエビデンスの創出と方法論の構築については、経皮吸収に影響を与える要因と軟膏の塗布方法の確立の確立を目指し、すでに倫理委員会承認済であるアトピー性皮膚炎患者を対象とした実際の患者の軟膏の塗り方調査の研究を実施していく。
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