2019 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の入浴事故防止に向けた生活指導ガイドラインの作成
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17H04456
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
橋口 暢子 九州大学, 医学研究院, 教授 (80264167)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
庄山 茂子 福岡女子大学, 国際文理学部, 教授 (40259700)
樗木 晶子 九州大学, 医学研究院, 教授 (60216497)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 高齢者 / 入浴事故 / 温冷覚閾値 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、高齢者の皮膚温度感受性の実態と入浴習慣の関係についての基礎研究として、若年者を対象に皮膚温度感受性評価および、入浴習慣などを含むアンケート調査を実施した。 1)対象者:健康な男女22名 2)方法:被験者は、測定用の着衣(半袖Tシャツ、短パン)に更衣し、測定の準備等が終了したのち、室温28℃、相対湿度50%の環境に30分滞在 してもらう測定部位は、前額部、背部、手背、下腿、足背の5部位とし、温覚、冷覚それぞれ3回ずつ測定した。また、皮膚温度感 受性の評価をする際の基礎データとして、実験室入室直後から測定終了後まで、閾値測定部位と同様の身体7部位の皮膚温(データロガLT8A・ 日機装)を測定した。 温冷覚閾値測定は、汎用型温冷覚閾値測定装置(インタークロス社製)を用いた。プローブを測定部位に当てて 、プロ-ブの温度が接触部の局所皮膚温と等しくなった後、高温または低温に変化させる。この時のプロ-ブの温度変化速度は、0.1℃/秒に設定した。プローブ温度を変化させて、被験者が冷覚・温覚を感じた時点で自覚スイッチを押してもらい、この時の皮膚表面の温度変化をもって温覚 、冷覚閾値とした。 アンケート調査:皮膚温度感受性評価試験への参加者を対象に、普段の入浴習慣(頻度、湯温、入浴時間 浴室、脱衣室の温熱環境など)、入浴中にともなう事故に対する認知等、暑がり寒がり体質について、質問紙を用い調査した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予定していた測定とアンケート調査は実施できた。 解析がやや遅れているが、最終年度に向け、時間確保、研究補助者雇用により調整可能と考える。
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Strategy for Future Research Activity |
2017、2018年度は、<1>入浴事故防止に向けた予防行動を促進、阻害する要因を明らかにするために、在宅にて自立して生活する高齢者200名 を対象に面談法にてアンケート調査を行った。 2020年度は、それまでの調査研究による成果、2019年度の実験結果をまとめ、入浴事故防止に向けた指針作成を行う。
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Research Products
(2 results)