2017 Fiscal Year Annual Research Report
訪問看護師のための高度フィジカルアセスメント実践教育ツールの構築
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17H04463
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Research Institution | Toyohashi Sozo University |
Principal Investigator |
藤井 徹也 豊橋創造大学, 保健医療学部, 教授 (50275153)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 美紀 愛知県立大学, 看護学部, 准教授 (10315913)
長谷川 小眞子 福井県立大学, 看護福祉学部, 准教授 (20269591)
水野 美香 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 助教 (20405228)
西尾 亜理砂 愛知県立大学, 看護学部, 講師 (40551239)
中山 和弘 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (50222170)
篠崎 惠美子 人間環境大学, 看護学部, 教授 (50434577)
栗田 愛 人間環境大学, 看護学部, 助教 (50759149)
山口 直己 豊橋創造大学, 保健医療学部, 講師 (70434579)
箕浦 哲嗣 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (80315910)
酒井 一由 藤田保健衛生大学, 保健学研究科, 准教授 (90215583)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 訪問看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
訪問看護師が必要とするフィジカルアセスメント研修内容を企画するため、モデル県であるA県訪問看護ステーション連絡協議会に登録されている訪問看護ステーション事業者へ郵送で協力依頼を行った。協力の得られた訪問看護ステーションに所属する看護師へ質問紙を配布し、郵送にて返却をしてもらった。46名の訪問看護師から回答が得られた。フィジカルアセスメントの研修会の必要については、44名(95.7%)が必要と考えていた。研修場所への移動時間の希望については、60分未満が29名(63.0%)、60分~120分が10名(21.7%)であった。開催回数は1クールで2~3回が38名(82.6%)と最も多かった。開催期間については、4~6ヶ月22名(47.8%)、3ヶ月以内が20名(43.5%)であり、1回の開催時間は2時間が14名(30.4%)、5時間10名(21.7%)の順であった。週のいつに開催を希望するかについては、土曜日34名(73.9%)、日曜日20名(43.5%)であった(複数回答)。このことから、6ヶ月に3回の研修会を設定することと、開催場所を60分ぐらいで移動できる範囲でA県内の訪問看護ステーションを区分して実施することが適切あることが示唆された。開催時間については、研修内容を踏まえて検討する必要があると考えた。また、遠隔地ケア支援については、ホストパソコンとスマートグラス間の情報通信の状況を距離、情報量のプレテストを実施した。都市部での通信については良好にできることを確認した。バーチャル教材の開発に関しては、アプリケーションツールのシステムの検討行い、データ量の可能性など確認しながらシステム作りを行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
モデル県であるA県訪問看護ステーション連絡協議会に登録されている訪問看護ステーションで協力の得られた訪問看護師から、今後開催するフィジカルアセスメント研修の適切な運営についての情報を質問紙調査により、確認を行った。その結果は、研修会は6ヶ月に3回の研修会を設定することと、開催場所を60分ぐらいで移動できる範囲でA県内の訪問看護ステーションを区分して実施することが適切であると示唆された。研修内容と研修時間についても確認を行った。研究担当者間でデータを共有して、研修会の内容を企画し始めている。また、同時に当初の計画であった郊外型、都市型、グループ型での研修会の実施よりも訪問看護ステーションの所在地の近隣での地区分割を行って研修会を実践した方が、訪問看護師の受講数の向上に繋がる可能性があるため、地区分割について検討を開始した。教育システムの構築に関しては、当初計画の予定どおりに進んでいる。遠隔地ケアシステムについては、ホストパソコンとスマートグラス間の情報通信の状況を距離、情報量のプレテストを実施し、平地である都市部での通信には問題がないことを確認できた。また、バーチャル教材の開発については、アプリケーションツールのシステムの検討を行い、データ量の可能性など確認しながらシステム作りに着手できている。このことから、遠隔地ケアシステムおよびバーチャル教材の開発についても当初の計画どおりに進んでいると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
教育システムの構築に関しては、フィジカルアセスメント研修内容について、訪問時に実践することが多い項目や訪問看護師が必要と考えている項目および教授方法について検討を進める。また、運営方法については調査結果の内容を踏まえて、具体的開催時期を決定し、参加募集を行う予定である。また、参加条件に開催場所まで60分程度が望ましかったため、所在地別の研修グループとハブ施設を事業主に相談しながら決定する。同時に、前年度の質問紙の回収が46件であったため、再度、協力依頼を行い100名程度の回収内容から研修項目を決定する予定である。研修内容については、受講した毎回の研修終了時と全ての研修の終了時に質問紙調査で評価を行う。その内容については、各グループの研修会が終了した時に改善点を抽出する。また、研修内容を録画し、パソコンで担当研究者へe-ラーニングとして復習できるようにする。遠隔地支援については、山間部でのホストパソコンとスマートグラス間の情報通信の状況を距離、情報量のプレテストを行う予定である。プレテスト確認後に可能なグループから実践を依頼し、データを蓄積する予定である。蓄積したデータについては、毎月末に研究者のホストパソコンに集約をして、グループ間の内容の統一性を保つようにする。バーチャル教材の開発については、システムの完成を目指し、利用できる教材から協力を得られた訪問看護師に使用をしてもらい評価を受ける予定である。バーチャル教材の評価は、毎月ネット上で研究者のホストパソコンに配信してもらう予定である。
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