2018 Fiscal Year Annual Research Report
The development of a comprehensive migration support programs for caregivers of children and young people who suffer from trauma
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17H04469
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
花田 裕子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (80274744)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永江 誠治 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 准教授 (50452842)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 移行支援 / 若者 / トラウマ / 社会的養護 / ケア |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、米国人講師によるフォローアップ研修を那覇、上五島、長崎、青森、東京で実施した。参加者は34名であった。那覇市では里親会のメンバーのほかに児童相談所の職員が子どもの支援のためになると4名が研修に参加された。研修時とほぼ変わらないメンバーが参加してくれた。研修者らが研修提供者となって研修日程は2日間から1日半となり(通訳がないことによる)横浜で児童精神科看護師対象に実施、石垣島では緊急的に必要な研修であると要請があり実施した。岐阜市では里親対象に児童相談所が企画をして研修を実施した。参加者は14名であった。 6月に日本精神保健看護学会において、これまで研究者らが移行支援を10年以上継続して行っている若者たち4名とともにトラウマを抱えた子どもの移行支援シンポジウムを企画して採択され実施した。このシンポジウムでは、若者たちの生きてきた体験と移行期の困難さ、どのような支援が必要かを個々の発表後、本研究で開発中の研修プログラムの目的及び内容を説明して参加者と意見交換を行った。参加者と若者たちは、必要であり支援者が知っておくべき内容であると評価は高かった。 7月23-27日には、世界児童青年精神医学学会において、研究経過を発表した。Consideration of a support program targeting caregivers of children with complication trauma.Hanada H, Nagae M及びComparison of general self-efficacy and psychological stress between foster parents and staff members of residential children's care institutions.Nagae M, Hanada H
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初の予定にはなかった児童精神科看護師を対象に研修を実施できた。また、よりニーズの高かった石垣島で研修を実施できた。予算の関係で宮古島の研修は企画を中止。また、これまで10年以上移行支援を継続してきた若者たち4名に研修内容を説明して、当事者による意見を聞くことができた。この4名とともに研修内容の説明と当事者の移行過程の困難さと支援の必要性にについてシンポジウムをもつことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定どおりにフォローアップ研修を石垣島・横浜・岐阜で実施予定である。また東京の精神科病院より児童精神科看護師対象に研修依頼があるため日程調整中。台湾の国立成功大学(台南市)の児童虐待研究者(看護)と国際研究の予定で、そのプロジェクトの一環として6月に国立成功大学において研修内容を講義する。(費用は相手負担)災害時の子どものトラウマについて米国で開催される国際トラウマ学会に参加して情報収集を行う。最終的な研修内容を検討して日本版トラウマを抱えた子どもの養育者を対象とした研修プログラムを完成させる。
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