2018 Fiscal Year Annual Research Report
在宅生活ニーズ把握を目的とした多職種連携のための見取り図活用方法の開発
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17H04472
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Research Institution | Teikyo Heisei University |
Principal Investigator |
工藤 恵子 帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 教授 (60453958)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 晃 福島大学, 人間発達文化学類, 特任教授 (20187701)
浦橋 久美子 三育学院大学, 看護学部, 教授 (70406015)
大越 扶貴 三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (90352632)
阪東 美智子 国立保健医療科学院, 生活環境研究部, 上席主任研究官 (40344064)
高橋 郁子 帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 准教授 (40379946)
猪股 久美 帝京平成大学, ヒューマンケア学部, 准教授 (90464784)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 見取り図 / 在宅生活 / ニーズアセスメント / 多職種連携 / 事例検討会 / 現任研修 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は、在宅生活を送る高齢者の相談事例をもとに、家庭訪問から事例検討会まで一連の流れの中で、見取り図を活用しながら支援のためのアセスメントやプランニングを行う過程を収録し、教材DVDを制作した。教材DVDは、在宅生活を支援する経験の浅い実務者の研修会等で活用することを想定しており、今年度はDVD活用の解説書である「DVD活用ガイド」を作成した。 教材DVDとその活用について、地域で実務者が集まる会議や研修会の機会、学会会場で開催したワークショップなどで紹介した。さらにDVDを実際に活用してみたいという協力者を募り、DVDを配布するとともにDVD視聴しての感想や活用に関するアンケートの協力も依頼した。 平成30年度末の時点で、教材DVDと活用ガイドをセットにしたもの600組の配布がほぼ終了したところである。アンケートについては順次回収し、分析を進めている。今後、追加調査として、アンケート結果を補完するためのヒアリング調査の実施を予定している。 教材DVD視聴に関して寄せられた意見の中に、看護や福祉を学ぶ学部生等を対象とした基礎教育の中での活用も有効ではないかというものがあった。当初は経験の浅い実務者を想定して制作した教材DVDであったが、教員が学内の講義で教材として使うほか、臨地実習の場で、指導者が家庭訪問やニーズアセスメントについてDVDを視聴しながら説明を加えて学びを深めるために使うことなどが提案された。今後、見取り図の活用やその効果について広く周知するためには、教材DVDをどのように活用していったらよいのか、さらなる検討が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
制作した教材DVDについては、視聴後アンケートの依頼とともに、ほぼ配布が終了したところである。DVDそのもののPRや活用の依頼は当初の予定より早いペースで進んでいる。しかしアンケートの回収と分析については、これから本格的な作業を進めていく段階である。またアンケートに加えて実施する予定のヒアリング調査は、次年度に実施する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
DVD視聴に関するアンケートの集計と分析を進めていく。 アンケートに協力した対象者の中で、ヒアリング調査にも協力可能と返信があったものを抽出し、具体的な意見を聴取して考察を加える。 制作したDVDの具体的な活用を検討することで、さらなる見取り図の普及と活用について検討していく。また、アンケートの回答にあった基礎教育の教材としてDVDを活用することの可能性や活用方法についても検討していく。
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Research Products
(4 results)