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2019 Fiscal Year Annual Research Report

Deavelopment of universal markers of wastewater by comparative stuty of water pollution in Middle east, Africa and South America

Research Project

Project/Area Number 17H04476
Research InstitutionTokyo University of Agriculture and Technology

Principal Investigator

高田 秀重  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (70187970)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) O.A Siaw  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 外国人語学教員 (10293549)
渡邉 泉  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (30302912) [Withdrawn]
水川 薫子  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (50636868)
多羅尾 光徳  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (60282802)
熊田 英峰  東京薬科大学, 生命科学部, 講師 (60318194)
Project Period (FY) 2017-04-01 – 2022-03-31
Keywordsコプロスタノール / アルキルベンゼン / 合成甘味料 / 抗生物質 / HF183マーカー遺伝子 / カンボジア / レバノン / ベイルート
Outline of Annual Research Achievements

2019年度は、カンボジア、レバノン、およびガーナでの現地調査を行った。
2019年9月にプノンペン及び周辺地で河川水、地下水の採水を行い、化学マーカー(合成甘味料、抗生物質、糞便ステロール、直鎖アルキルベンゼン)の測定をGC-MSおよびLC-MS/MSにより行った。ふん便由来微生物であるBacteroides doreiを特異的に検出するとされるHF183マーカー遺伝子も定量PCRにて測定した。メコン川およびトンレサップ川本流からも下水成分の化学マーカー検出されたが、それらは多量の河川水で1000倍以上希釈されて、下水汚染のレベルは極めて低いと判断された。一方、市内および郊外の河川や池の下水汚染のレベルはかなり高く、河川や池の水の多くで下水が10%程度かそれ以上を占めていた。この結果はHF183マーカー遺伝子からも確認された。河川13地点中2地点および運河4地点すべてからHF183マーカ遺伝子が検出され,河川では3.3×10^4から4.2×10^5 copies/100 mL,運河では3.6×10^6 から8.1×10^7の範囲であった。市内河川や池の汚染の根本的な原因は下水処理施設が設置されていないことと、雨季のためメコン川とトンレサップ川の水位が高く、都市内で発生した下水のメコン川やトンレサップ川への排水が十分に行われず、都市内に滞留してしまっていたことが原因と考えられた。
2019年11月にレバノンで調査を行った。下水からは合成甘味料のシクラメートとスクラロースが検出された。また、抗生物質はキノロンが全体の90%を占めるという世界的にも特異な組成であった。これらのマーカーの組成はイランの組成に近く、地理的経済的なつながりが化学汚染組成に反映されることが示唆された。
ガーナではe-waste処分場の調査と今後の下水マーカー測定のためのレジンペレットの採取を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

東南アジアのカンボジアおよび中東のレバノンで現地調査を行い、化学マーカーおよび微生物マーカーの測定を行い、密なデータセットや世界初のデータを得ることができた。これまでに得られたマーカーのデータの解析から、普遍的な指標や指標の組み合わせが示唆されてきた。ガーナにおいても環境汚染源であるe-wasteの処分場の現地調査を行い、また、レジンペレットを国内の海岸で広い地域で採取してきて、今後の分析と調査の下地が形成された。

Strategy for Future Research Activity

2019年度の最終盤に発生したコロナウイルスのパンデミックで2020年度の現地調査は実施の見通しが立たない状況である。2020年度は2019年度までに採取し、研究室に保管してある試料の分析を行い、それらを総合的に解析し、今後の調査を的を絞って効率的に行う計画を立案する。

  • Research Products

    (2 results)

All 2020 2019

All Presentation (1 results) Book (1 results)

  • [Presentation] イラン・テヘランにおけるふん便汚染 のDNAマーカを用いた由来推定の試み2019

    • Author(s)
      尾形恒輝、武井彩華、高田秀重、多羅尾光徳
    • Organizer
      日本環境学会第45回研究発表会(横浜)
  • [Book] プラスチックモンスターをやっつけよう!2020

    • Author(s)
      高田秀重、クリハラ タカシ
    • Total Pages
      96
    • Publisher
      クレヨンハウス
    • ISBN
      978-4-86101-382-9

URL: 

Published: 2021-01-27  

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