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2020 Fiscal Year Annual Research Report

Deavelopment of universal markers of wastewater by comparative stuty of water pollution in Middle east, Africa and South America

Research Project

Project/Area Number 17H04476
Research InstitutionTokyo University of Agriculture and Technology

Principal Investigator

高田 秀重  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (70187970)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) O.A Siaw  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 外国人語学教員 (10293549)
水川 薫子  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (50636868)
多羅尾 光徳  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (60282802)
熊田 英峰  東京薬科大学, 生命科学部, 講師 (60318194)
Project Period (FY) 2017-04-01 – 2022-03-31
Keywords分子指標 / マーカー / 屎尿汚染 / 合成洗剤汚染 / 抗生物質 / 合成甘味料
Outline of Annual Research Achievements

アフリカ・アジアの計5ヶ国(フィリピン,インドネシア,モザンビーク,タイ,ベトナム)で採水された水試料中の合成洗剤汚染の指標の直鎖アルキルベンゼン(LABs)と屎尿汚染の指標のcoprostanolを含むステロール類の分析を行った。対象成分は水中の懸濁粒子に吸着しているため,ろ過してガラス繊維ろ紙上に捕集された懸濁粒子をろ紙ごと凍結乾燥させ,サロゲートを添加し,有機溶媒で超音波抽出を行った。抽出液はシリカゲルカラムで分画・精製し, LABsは直接,ステロール類はアセチル誘導体化し,GC-MSで同定・定量した。
河川中のcoprostanol,LABsは郊外よりも都市域で高濃度になる傾向が見られ,両成分の下水マーカーとしての有用性が示された。また,タイの養豚場排水中でcoprostanol濃度とLABs濃度の比(cop/LABs)が極めて高くなっていた。畜産排水の流入はcop/ΣLABsを増加させると考えられ,cop/ΣLABsが畜産排水の寄与の指標となることが示唆された。実際に,都市域でのばらつきと比べてcop/LABsが高い地点の抗生物質の組成を比べてみると,フィリピンの都市河川地点では家畜に主に使われる抗生物質が検出されており,畜産排水の寄与が確認された。しかし,インドネシアとモザンビークでcop/LABsが高くなっている地点においては,抗生物質組成からは明確な畜産排水の寄与は見られなかった。インドネシアでは郊外でcop/LABsが高くなっており,これは郊外と都市域での合成洗剤の使用量および使用率の差が起因したと考えられる。また,モザンビークでは,家庭からのし尿を中心とした排水およびその一次処理水でcop/LABsが高く,生活雑排水の割合が低くcop/LABsが高くなったものと考えられる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

コロナウイルスの感染拡大に伴い、2020年度は海外調査に赴くことができず、新たな試料の入手は限られてしまった。2019年度までに採取したアフリカ・中東・アジア地域の試料中の各種のマーカーを精密に分析することから、当初目標のユニバーサルに使えるマーカーやマーカーの比率を提案するという目標はある程度達成することができた。

Strategy for Future Research Activity

コロナウイルスの感染拡大状況も注視し、海外調査が可能であれば、海外調査を実施する。海外調査が難しい場合は、2019年度までに採取したアフリカ・中東・アジア地域の試料中の各種のマーカーを精密に分析し、当初目標のユニバーサルに使えるマーカーやマーカーの比率を提案するという目標にせまる。

  • Research Products

    (2 results)

All 2020

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] 化学マーカーの近年の応用例と今後の展望2020

    • Author(s)
      高田秀重
    • Journal Title

      水環境学会誌

      Volume: 43 Pages: 325-327

  • [Journal Article] 人間活動のインパクトを予防的に捉える2020

    • Author(s)
      高田秀重
    • Journal Title

      水環境学会誌

      Volume: 43 Pages: 297

URL: 

Published: 2022-12-28  

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