2019 Fiscal Year Annual Research Report
Field survey for modeling of methylmercury dynamics at mercury pollution hotspot from gold mining
Project/Area Number |
17H04478
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
矢野 真一郎 九州大学, 工学研究院, 教授 (80274489)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松山 明人 国立水俣病総合研究センター, その他部局等, 部長 (00393463)
田井 明 九州大学, 工学研究院, 准教授 (20585921)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 水銀 / 水銀動態モデル / スラヴェシ島 / メチル水銀 / 金鉱山 / 底泥 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年9月21日から9月27日の行程で,第3回現地調査を以下の通り実施した.今回は対象海域である半閉鎖性内湾のTotok湾において前回調査と同じ5地点,一方開放性内湾のBuyat湾においては前回から点数を減らし2地点として,表層水(海面下6m)と底層水(海底上1~2m)からニスキン採水器により1Lの海水サンプリングを実施した.よって,計14サンプルの採水を行った.また,採水と同時に持参した多項目水質計により塩分・水温・溶存酸素濃度などの鉛直分布測定を実施した.観測地点には持参したハンディGPSであらかじめ設定した座標位置へ誘導した.観測地点の水深は持参した超音波式測深機で測定した.採水サンプルは,観測終了後直ちに0.4μmのガラスファイバーフィルターを用いて濾過を行い,その後高濃度の硫酸(H2SO4)を3mL添加して常温で日本へ持ち帰った.濾紙についても参考試料として持ち帰った.使用した容器は酸処理したガラス製容器である.帰国後,海水中の総水銀濃度とメチル水銀濃度の測定を行った.得られた結果としては,Totok湾において総水銀濃度が0.23-0.87ng/L,メチル水銀濃度が0.15ng/L以下,一方,Buyat湾では総水銀0.19-0.52ng/L,メチル水銀濃度が0.07ng/L以下となっており,閉鎖性の強いTotok湾で高濃度であった. 加えて,2020年3月に最終調査を行う計画であったが,コロナ禍の影響で渡航ができなかった.翌年度に繰り越して再度計画したが,2020年度も同様に渡航ができず期間を終了した.そのため,底泥の巻き上げパラメータの現地測定のための装置開発を国内で行い,水俣湾で実証試験を行い,想定通りに測定できることを確認した.測定されたパラメータにより数値モデルの精度が向上すると期待される.
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] The spatial distribution of total mercury in sediments in the Yatsushiro Sea, Japan2019
Author(s)
Matsuyama, A., Yano, S., Matsunoshita, K., Kindaichia,M., Tada A., Akagi, H.
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Journal Title
Marine Pollution Bulletin
Volume: 149
Pages: 110539
DOI
Peer Reviewed
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