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2017 Fiscal Year Annual Research Report

Survey on Spread Status of Uitemate, Drowning Prevention Education originated from Japan, in ASEAN Resion

Research Project

Project/Area Number 17H04496
Research InstitutionTokyo University of Marine Science and Technology

Principal Investigator

田村 祐司  東京海洋大学, 学術研究院, 准教授 (10242322)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 永原 順子  大阪大学, 言語文化研究科(言語社会専攻、日本語・日本文化専攻), 助教 (30455224)
鈴木 哲司  帝京平成大学, 健康メディカル学部, 准教授 (40406707)
大湊 佳宏  長岡工業高等専門学校, 一般教育科, 准教授 (70413755)
斉藤 秀俊  長岡技術科学大学, 工学研究科, 教授 (80250984)
犬飼 直之  長岡技術科学大学, 工学部, 助手 (80293249)
Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywords背浮き / 溺水予防教育 / Uitemate / 東南アジア
Outline of Annual Research Achievements

平成29年度は、11月上旬にキリスト教徒の多いフィリピンと、3月上旬に仏教徒の多いスリランカにて、背浮きによる溺水予防教育活動(Uitemate)の実態調査を実施した。
フィリピン調査は平成29年11月1日~9日までフィリピン各地で実施した水難予防教育活動の中で、11月4日の研究発表会において、参加者の溺水予防教育実態と水にまつわる伝説や伝承に関しての質問紙調査を行った。また、11月7日と8日の両日、マニラ近郊の公立小学校3校と私立小学校1校を訪問した。今回の4小学校へのヒアリングの目的は、①各小学校の水泳教育および溺水予防教育現状と、②フィリピンにおける水辺安全のために地域に伝わる妖怪・妖精を含めた民話についてであり、各小学校の校長と教科教員からヒアリングを行った。
スリランカ調査は、平成30年3月4日・5日・6日の3日間、コロンボ市内で実施したスリランカ国内における溺水予防教育活動の中で、3月4日(火)にスリランカ西部州にあるコロンボ・マウントラビニア海岸にて、スリランカ各地から集まった男女66人のスリランカライフセービング協会のインストラクターを対象に、溺水予防教育活動実態と水にまつわる伝説や伝承に関しての質問紙調査を行った。
現在、フィリピンとスリランカ両国での国内の溺水予防教育実態と水辺安全のために地域に伝わる妖怪・妖精を含めた民話調査について、データを分析中である。
今回の調査結果をもとに、各国の溺水予防教育活動の現状を把握し、それぞれの国の溺水予防教育活動の課題を示し、溺水予防教育活動の更なる普及のための具体的プログラムや普及活動について提言していきたいと考える。また、両国の水辺安全のために地域に伝わる妖怪・妖精を含めた民話調査分析することにより、両国の共通点や相違点を明確にしながら、その民話発生の地域文化思想について検討を加えていこうと考えている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成29年度の調査国は、当初の計画では仏教徒の多いスリランカとタイでの2カ国での調査を計画していたが、タイの代わりに平成31年度に実施する予定であったキリスト教徒の多いフィリピンと実施年度を変更した。訪問国は一部変更したが、予定通り2カ国で実施することができた。
調査は、予定していたそれぞれの国の背浮きによる溺水予防教育(Uitemate)の普及実態を、①カリキュラム内容の見学、②指導員への普及実態質問紙調査、③指導員からの普及教育上の課題や水辺安全に関する民話・伝承についてのヒアリングにより実施することであるが、ほぼ上記3つの方法により調査することができた。

Strategy for Future Research Activity

年間30万人が水難事故により犠牲になる東南アジアの5カ国(スリランカ、タイ、マレーシア、インドネシア、フィリピン)において、過去6年間に背浮きによる溺水予防教育(Uitemate)を各国で普及するUitemate指導員を養成してきた。平成29年度はキリスト教徒の多いフィリピンと仏教徒の多いスリランカで溺水予防教育(Uitemate)の普及実態調査を実施したが、平成30年度はイスラム教徒の多いインドネシアとマレーシアにて、平成31年度には仏教徒の多いタイにて同様な調査を実施する。今後は、平成29年度同様に各国での背浮きによる溺水予防教育(Uitemate)の普及実態を、①カリキュラム内容の見学、②指導員への普及実態質問紙調査、③指導員からの普及教育上の課題や水辺安全に関する民話・伝承についてのヒアリングにより実施しながら、各国で背浮きによる溺水予防教育(Uitemate)を普及するための、各国の教育システム、宗教、言語、指導者の特性等の諸条件を考慮した上で、それぞれの国にあった最適な指導方法について提言し、各国の言語によるプログラムテキストを作成する。そして、そのプログラムテキストにより指導実践により、各国において背浮きによる溺水予防教育(Uitemate)の普及状況が拡大し、各国の市民や子供の間に、Uitemate技能の習得率が向上したかどうかについて検討を加える。

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Published: 2018-12-17  

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