2019 Fiscal Year Annual Research Report
Survey on Spread Status of Uitemate, Drowning Prevention Education originated from Japan, in ASEAN Resion
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17H04496
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Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
田村 祐司 東京海洋大学, 学術研究院, 准教授 (10242322)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永原 順子 大阪大学, 言語文化研究科(言語社会専攻、日本語・日本文化専攻), 講師 (30455224)
大湊 佳宏 長岡工業高等専門学校, 一般教育科, 准教授 (70413755)
斉藤 秀俊 長岡技術科学大学, 工学研究科, 教授 (80250984)
犬飼 直之 長岡技術科学大学, 工学研究科, 准教授 (80293249)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | Uitemate / 水難予防教育 / 背浮き / 東南アジア |
Outline of Annual Research Achievements |
平成31年度は、3年間の科研調査の最終年度であったため、過去2年間およびそれ以前に水難予防実態調査のため訪問した東南アジア4か国(フィリピン、スリランカ、タイ、マレーシア)および日本の5か国による「水難学に関する国際会議」を11月21日~24日に、マレーシアのコタキナバルにて開催した。会議は、①各国の水難事故統計調査と、②背浮きによる水難予防教育Uitemate普及状況の2テーマを絞って議論した。まず、東南アジアの水難事故統計は、日本以外は詳細な統計がとられていない実態が見受けられた。日本では入浴中の浴槽での溺死が多く、東南アジアでは子供の溺死率が高いことも指摘された。次に、東南アジア各国の背浮きによる水難予防教育Uitemate普及状況は、7年前から始まった日本からの東南アジアへのUitemate指導方法普及プロジェクトをきっかけに、今回参加した国々では徐々に水辺予防教育Uitemateの指導が普及し始めていることが示された。スリランカでは、プールが普及していないため、国家警察ライフセービング部隊が主導となって、河川での子供たちへのUitemateが普及されていた。インドネシアでは、海難事故の捜索救助にあたる国家捜索救助庁が中心となって、学校訪問プロジェクトを発足し、Uitemateを普及していた。タイではライフセービング協会や仏教団体が中心となって、カリキュラムの統一を図り啓蒙パンフレットを作成しながら、簡易プールや公共プールでUitemateを普及していた。また、幼稚園や保育園でも、塗り絵を通して危険な水域には接近しないという行動変容プログラム教育を実施していた。今回の会議を通して、水難予防教育として、わが国が普及している水難時に背浮きになって呼吸を確保して救助が来るまで待つセルフサバイバル技能であるUitemateが、東南アジアに確実に普及していることが示唆された。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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