2017 Fiscal Year Annual Research Report
発展途上にあるモンゴル国の子どもの身体発育加速化現象とスポーツ医科学の学術調査
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17H04499
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
橋爪 和夫 富山大学, 人間発達科学部, 教授 (80189472)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山地 啓司 立正大学, 法学部, 教授 (50012571)
坂本 雅昭 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (10187049)
中澤 理恵 群馬大学, 大学院保健学研究科, 助教 (40455952)
粕山 達也 健康科学大学, 健康科学部, 講師 (40631867)
井上 邦子 (松田邦子) 奈良教育大学, 保健体育講座, 准教授 (40278239)
中 比呂志 京都教育大学, 教育学部, 教授 (00217639)
本川 佳子 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (60782026)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | モンゴル国 / 発育発達 / 体力 / スポーツ医学 / オリンピックパラリンピック / 体育・スポーツ / スポーツ文化 / 生活健康 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的はグローバル化がモンゴル国の子どもの心と身体に及ぼす影響を地域・グローバル化・経済・家族形態・住居環境・教育環境の格差を背景として以下の学術的領域の視点から調査することである。1.発育発達学研究:縦断的調査による身体の発育発達の加速化現象と第二次性徴への影響、2.健康教育学・公衆衛生学:都市と地方に住む子どもの遊びや生活習慣、肥満・疾病への影響、3.運動生理学:都市と地方に住む子どもの体力への影響、4.スポーツ医科学:スポーツ医科学基盤整備とオリンピック・パラリンピック競技者発掘調査 本年は、5年間の研究の初年度であった。ウランバートル市第28学校とドルノド県チョイバルサン市にある第12学校の子供の身長、体重、生活健康調査を実施した。第12学校の校長から、同市や教員への本調査目的に関わる教育講演依頼を受けた。ウランバートル市第144学校の依頼をうけて、本研究の目的や意義について説明した。同校の校長から研究依頼を受けた。スポーツ医学の分野の問題点を把握するための調査を行った。子供のスポーツ教育と予防医学に関する調査とモンゴル人研究者との連携に関する資料収集を行った。 モンゴル国立スポーツ医学研究所及びモンゴル国立スポーツ教育担当者を訪問して、モンゴル国のスポーツ医学の課題とスポーツ教育の課題を聞き取り調査した。本調査は、モンゴル国立体育大学の教員と共同で行った。 モンゴル国立教育大学体育学部長及び関係者とモンゴル国の体育スポーツ教育について協議した。そして、同学部の教員を対象として山地啓司研究分担者が体育・スポーツに関する集中講義を2日間行った。 モンゴル国立体育大学の教員1名を本研究の共同研究者として2018年10月から富山大学に招へいする事業を展開することを協議した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は、4領域の学問分野(1.発育発達学研究:縦断的調査による身体の発育発達の加速化現象と第二次性徴への影響、2.健康教育学・公衆衛生学:都市と地方に住む子どもの遊びや生活習慣、肥満・疾病への影響、3.運動生理学:都市と地方に住む子どもの体力への影響、4.スポーツ医科学:スポーツ医科学基盤整備とオリンピック・パラリンピック競技者発掘調査)で構成されている。 本年度は、備品の充当を行い、発育発達学研究、健康教育学・公衆衛生学、運動生理学、スポーツ医科学の全ての領域に関わる調査はできた。しかしながら、栄養と子供の遊びに関わる調査はできなかった。栄養に関わる分野は、研究分担者が多忙なためにモンゴル国に出張することができなかった事情による。また、遊びに関する調査は、年度当初から30年度から行うように計画を変更したことによる。
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Strategy for Future Research Activity |
研究2年次(2018年度)は初年度の調査対象者を継続的に行う。個人の発育発達の追跡調査は、測定精度を高めることに繋がる。調査項目にできるだけ、インターネットに関する情報機器関連項目を追加する。これは、モンゴル国の発展途上の実状把握と子供が社会文化から受けている影響を査定するためである。また、モンゴル国の伝統遊びや運動・スポーツの実状の調査を始める。 モンゴル国のオリンピック・パラリンピックに関する調査で、医科学的研究の共同研究を始める。具体的には、モンゴル国立教育大学の体育学部教員を2018年10月から1年間日本に共同研究者として招へいする。招へい教員は、モンゴル国における本研究の調査内容について日本における現状や歴史的経緯を調査する。モンゴル国からの招へい教員は、主に、スポーツ医学の領域でオリンピック・パラリンピック領域の研究をになう予定である。
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