2019 Fiscal Year Annual Research Report
Activities for Archiving, Preservation, Education ,Inheritance and Revitalization of the Endangerd Manchu Language , as well as clarifying the current situation of it
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17H04524
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
包 聯群 大分大学, 経済学部, 教授 (40455861)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 聖 青山学院大学, 文学部, 客員教授 (20180995)
児倉 徳和 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (70597757)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 満洲語 / 言語継承 / 言語政策 / 言語保護 / 言語復興 / 危機言語 / 満洲語教育 / 三家子満族村 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)2019年度において、三家子村民の「満洲語習得」の実態を把握し、関係資料を収集し、村民による自発的な社会ネットワークの形成状況を確認できた。また、三家子村小学校の満洲語授業の実態を把握することもでき、村全体に関わるメタコミュニケーションの情報をある程度まで収集できた。 (2)2019年6月中旬ごろに満洲語専門家を招聘し、「満洲語会話テキスト」の作成について検討を行い、より良いテキストの完成を目指し、編集作業の改善に努めた。 (3)一方、2019年9月初頭から9月中旬までに黒龍江省チチハル市富裕県三家子村にて母語話者を対象にし、満洲語語彙と物語などの収集(録音と録画)を行った。その後、これらのデータをまとめた。さらに中国における満洲語の継承実態についてもまとめをし、『東アジア社会教育研究』(第24号)にて掲載した。 (4)2020年3月初頭に現地調査を実施する予定であったが、コロナ禍により、実現できなかった。なお、中国現地のコロナ事情を見極めたうえ、2020年12月に調査項目などを綿密に作成し、現地の学者に依頼をし、関連情報やデータを収集することができ、その成果の一部を『現代中国における言語政策と言語継承』(第5巻、2021年3月)に掲載した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1)予定とおり、満洲語に関する語彙や物語などの収集(録音録画)を行うことができ、計画はある程度まで実現できた。 2)予定とおり、『満語会話』(Ⅱ)簡易テキストの編集作業が進んでいる。 3)調査データについて分析をし、まとめを行っている。 4)現地の協力者らに連絡を取り、村民らの満洲語の学習状況を確認している。 5)コロナの影響を受けたが、他の方の協力により、現地調査も実現でき、研究は概ね進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
現地の状況を注視し、緊密に連絡を取り、その動向を把握する。また今までの調査によって得られたデータの分析をし、まとめをする。
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Research Products
(5 results)